ザック・エフロンらが当時のプロレスラーを再現 『アイアンクロー』特別写真&映像公開
4月5日に公開されるザック・エフロン主演映画『アイアンクロー』の特別写真と特別映像が公開された。
“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とし、1960~70年代に日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げた、アメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。本作は、そんな絶対的な権力者である父の教えに従ってプロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話を、長男ケビンの視点から映画化したスポーツドラマだ。
『ミッドサマー』や『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『ザ・ホエール』などを手がける映画会社A24が製作・配給を行った本作。『マーサ、あるいはマーシー・メイ』や『不都合な理想の夫婦』などのショーン・ダーキンが監督を務めた。
エフロンが長男ケビン役で主演を務めたほか、次男デビッド役で『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン、三男ケリー役で『一流シェフのファミリーレストラン』のジェレミー・アレン・ホワイト、厳格な父フリッツ役で『キャッシュトラック』のホルト・マッキャラニー、ケビンの妻パム役で『きっと、それは愛じゃない』のリリー・ジェームズ、信心深い母ドリス役で『ER 緊急救命室』のモーラ・ティアニーが出演している。
公開された特別映像では、劇中に登場する往年のプロレスラーたちが映し出されている。劇中ではフォン・エリック家のみならず、リック・フレアーやハリー・レイス、ブルーザー・ブロディなど、当時大活躍した名プロレスラーの容姿や着こなし、言動を完全再現。彼らによる本格的なプロレスシーンは、米プロレス団体AEWの現役王者であるMJFことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンがエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアがプロレスシーンコーディネーターを務めたことによるもので、それぞれがレスラー役として劇中にも出演している。
さらに、本作ではダラスの名物プロレス会場・スポルタトリアムを忠実に再現したセットが使用された。観客を前にしたプロレスシーンの撮影では、実際に当時の試合を子どもの頃に見て育ったプロレスファンたちがエキストラとして参加している。コーディネーターのゲレロ・ジュニアは、撮影を「多くのエキストラがワールドクラス・チャンピオンシップ・レスリング(WCCW)を思い出した。昔見たシーンだったんだ。撮影が終わったあと、みんな俺にこう言った『子どものころ見たのと同じだった』ってね」と振り返った。
あわせて公開された特別写真は、フォン・エリック一家を演じたキャストたちが実際の彼らの姿を再現したもの。試合着でポーズをきめる兄弟たちや、亡きデビッドの異名“テキサスの黄色いバラ”にちなんだ黄色いバラを捧げるケビンの様子を収めたものなど、当時の貴重な写真と比較することができる。
■公開情報
『アイアンクロー』
4月5日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:ショーン・ダーキン
出演:ザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソン、モーラ・ティアニー、スタンリー・シモンズ、ホルト・マッキャラニー、リリー・ジェームズほか
配給:キノフィルムズ
2023年/アメリカ/英語/130分/カラー・モノクロ/ビスタ/原題:The Iron Claw/字幕翻訳:稲田嵯裕里/G
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