杉咲花が引く手あまたな理由 初の医師役に挑む『アンメット』は新たな代表作に?
今回、杉咲が演じるミヤビは、ある事故で脳を損傷し、重い後遺症を抱えながら生きている。過去2年間の記憶がないだけでなく、今日のことも明日には忘れてしまうなんて、想像しただけでも過酷すぎる。それなのに、この物語にどこか光を感じるのはなぜだろう。
“アンメット”とは、直訳すると“満たされない”という意味を持つらしい。きっと、生きているなかで「満たされない」と思った経験がない人はいない。どんなに幸せな人でも、必ずどこかに満たされない想いを抱えている。そんなわたしたちのなかにある影に、ミヤビが寄り添ってくれるような気がするのだ。
たとえ満たされなかったとしても、ありのままの自分を愛してあげればいい。そうしていくうちに、いつか心が満たされる日が来るから……。本作は、そんなメッセージを届けてくれる作品になるはず。
ちなみに、本作の原作者・子鹿ゆずるは元脳外科医。そのため、作中に登場するさまざまな症例や医師たちの生き様は、リアリティを持ったものになっている。個性豊かな同僚たちと、毎回登場する患者たちによって、ミヤビがどのように変化していくのかも見どころのひとつだ。
また、ミヤビが事故によって忘れてしまった2年間の記憶というのが、本作の鍵を握ってくるらしい。取り出せなくなってしまった記憶のなかにある大きな秘密とは。物語が進むにつれて、ミヤビの本当の思いが明らかになっていくようだ。
『夜行観覧車』の怪演で脚光を浴び、2020年には『おちょやん』(NHK総合)で朝ドラヒロインに。今後も、『52ヘルツのクジラたち』『朽ちないサクラ』『片思い世界』と3本の映画で主演を務めることが決まっている杉咲にとって、『アンメット ある脳外科医の日記』は新たな代表作になるにちがいない。前代未聞の主人公・ミヤビを通して、彼女の新たな一面に出会えるのが楽しみだ。
■放送情報
『アンメット ある脳外科医の日記』
カンテレ・フジテレビ系にて、4月スタート 毎週月曜22:00〜放送
出演:杉咲花ほか
原作:子鹿ゆずる(原作)・大槻閑人(漫画)『アンメット-ある脳外科医の日記-』(講談社『モーニング』連載)
プロデューサー:米田孝、本郷達也
制作協力:MMJ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/unmet/
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