『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』アンソニー・ヴァカレロのコメント公開

ゴダール遺作をアンソニー・ヴァカレロが語る

 2月23日に全国公開される『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』。サンローランプロダクションのクリエイティブディレクターであるアンソニー・ヴァカレロのコメントが公開された。

 2022年9月に亡くなったジャン=リュック・ゴダールが最後に手がけた本作。手書きの文字、絵、写真、そして映像がコラージュされ、音楽やナレーションが一つになった、彼の芸術の集大成とも言える作品だ。

 フランスのメゾン、サンローランが立ち上げた映画会社、サンローランプロダクションが製作した本作は、イーサン・ホークとペドロ・パスカルが出演したペドロ・アルモドバル監督作『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』に続く短編作品。サンローランのクリエイティブディレクターであるアンソニー・ヴァカレロは「本作を通じて、ジャン=リュック・ゴダールの類を見ない創作の過程のあらましが明らかになる」と述べ、「そして同時に、決して日の目を見ることのない映画について、芸術家が思い浮かべたアイデアや参照元、イメージなどを示す草案でもある」と紹介している。

 サンローランのクリエイティブディレクターであるヴァカレロは、「私は、長い間影響を受けてきた偉大な映画の才人たちと仕事をしたいし、彼らに場を提供したいと思っています」とコメント。そして、デヴィッド・クローネンバーグやパオロ・ソレンティーノの名を挙げながら「彼らが映画にもたらした他に類のないゆるぎない視点が、今日の私を創ったとも言える」と述べ、「映画界において、最も影響力のある先駆者の1人であるジャン=リュック・ゴダールをとても尊敬していました」語っている。

 また、この短編について「彼の類を見ない創作の過程のあらましが明らかになり、同時に決して日の目を見ることのない映画について、芸術家が思い浮かべたアイデアや参照したもの、さらにイメージなどを示す草案でもあります」とコメントを寄せた。

 サンローランを擁するケリング社は、映画界の女性たちを支援する「ウーマン・イン・モーション」という今後10年間にわたる活動に着手。日本でも2023年東京国際映画祭にて、俳優のペ・ドゥナ、水川あさみ、プロデューサーの鷲尾賀代を迎えたトークイベントが行われ、好評を博した。

■公開情報
『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』
2月23日(金・祝)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷にてロードショー
監督・脚本・出演:ジャン=リュック・ゴダール
配給:ファインフィルムズ/コムストック・グループ
提供:コムストック・グループ/ファインフィルムズ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
2023/フランス・スイス/フランス語/カラー/20分/原題:Film annonce du film qui n'existéra jamais: "Drôles de guerres"/映倫:G
©SAINT LAURENT - VIXENS - L'ATELIER – 2022

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