『春になったら』奈緒＆木梨憲武に聞く、“父と娘”の関係性　「初めての距離感ではない」

　カンテレ・フジテレビ系の新月10ドラマ『春になったら』が1月15日よりスタートする。1月12日に行われた制作発表の終了後に、父娘役を演じるW主演の奈緒と木梨憲武に互いの印象を尋ねた。

木梨「奈緒ちゃんの近さがすごい助かっています」

ーー会見の様子から“親子感”が伝わってきました。木梨さんは“娘”が増えてどんなお気持ちですか？

木梨憲武（以下、木梨）：お母さんがいない設定なので、台本では破天荒で厳しい父親で、好き勝手に生きているとはいえ、心配なのは一人娘だけです。死んでちょっと違うところに行くけど、あとはうまく楽しくやれよというのもお父さんらしいなと思います。その先はどうなるかわからないけど、“今もその次も楽しく”というお父さんを演じていると思います。

ーー木梨さんが演じる椎名雅彦の「ここに注目してほしい」というポイントはありますか？

木梨：ドラマでも出てきますが、余命3カ月なので治療を選択する人もいるけど、病院にいっぱなしだったら、このままでいさせてくださいというのを決断したお父さんです。自分もそうだけど、観ている人が自分だったらどうしようとか、何を選択して生きていくかということをいろいろ考えさせられるストーリーだと思ってます。そうすると意外に正しいチョイスをお父さんなりにしているのかなとも思って。選ぶのは娘なんだけど、言うだけは娘に言っておこうとか。決定は自分自身で、あくまでも楽しいことに付き合ってくれと言って残りの3カ月を過ごすお父さんなので、自分のことも少しだぶらせて考えながら演じています。

ーー映像を拝見してすごくチャーミングなお父さんでギャグシーンもありました。

木梨：なんかそういう感じなんだよね。さっきも言ったように、つまらないことを言って怒られる、だけどやりたいという。うちでもそういうことをやると、まるでツッコミの言葉もくれないくらい引いてますからね。世間のお父さんも「やめてくれる？　ダジャレ」とか言われていると思います。そういうシーンを奈緒ちゃんは打ち合せしなくてもやってくれるので、その近さがすごい助かっています。

ーー撮影じゃないときでも父と娘のやり取りはありますか？

木梨：そうですね。ほぼほぼ毎日、まあまあ（の時間）いるんでね。仲良くしていただいています。