赤楚衛二&町田啓太、ブレイク後も止まらない進化 『チェリまほ』への出演が転機に

赤楚衛二&町田啓太、止まらない進化

 多くの人に愛されてきた連続ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)の続編映画『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』(2022年)が、1月2日にテレビ東京で地上波初放送される。

 『チェリまほ』の略称で親しまれてきた『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は、童貞のまま30歳を迎えたことで「触れた人の心が読める魔法」を使えるようになった冴えないサラリーマン・安達(赤楚衛二)が、ひょんなことから社内一のイケメン同期・黒沢(町田啓太)と恋仲になる様子を描く。そのピュアなラブストーリーと、赤楚衛二と町田啓太だからこそ作り上げることができた優しくみずみずしい世界観により、日本だけでなくアジアでも話題となった作品だ。2人はこれをきっかけに大きくブレイクすることに。今回は、映画の地上波初放送に向けて、赤楚と町田の『チェリまほ』以降の活躍を振り返っていきたい。

 『チェリまほ』後の赤楚はコンスタントにドラマ出演を果たしてきた。『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)では物語のキーパーソンともいえる樋口拓也役で、作品後半に意外な姿を見せることで視聴者を楽しませてくれた。また、『SUPER RICH』(フジテレビ系)では、町田との再共演が大きな話題に。このときの赤楚は、町田と恋敵になる役どころ。『チェリまほ』では恋人同士の2人が恋のライバルになるという展開にドキドキしつつも、蓋を開けてみれば赤楚演じる優と町田演じる空はいい関係性に。ともに支え合い、会社の経営のため切磋琢磨しあう間柄となった。『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』(TBS系)で、不器用だが優しさ溢れる大庭蒼生を赤楚ならではの表情の演技で魅せてくれたことも記憶に新しい。

 その後は、朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)でヒロイン・舞(福原遥)の夫となる貴司を演じ、より幅広い層からの認知を獲得。生きることに不器用で時々立ち止まってしまう貴司の魅力は、赤楚が演じることで最大限に引き出され、多くの人に愛されるキャラクターとなった。2023年4月期には『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)と『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)の2作に出演し、7月期は『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)で主演の向井くんを演じるなど、順調なキャリアを歩んでいる。特に『こっち向いてよ向井くん』での『チェリまほ』を彷彿とさせるモノローグでは、赤楚の甘い声が心にジワジワと染み渡り、なんともいえない切なさと心地よさを感じさせてくれた。熱血漢からあざとかわいい男子まで、どれをとってもピタリとはまる赤楚だからこそ、今後も様々な作品で引っ張りだことなることだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる