齋藤飛鳥が明かす俳優業への率直な思い 「まだまだわからないというのが正直なところ」

 5月17日・18日に東京ドームで開催された卒業コンサートをもって乃木坂46の活動を終えた齋藤飛鳥。乃木坂46時代も『あの頃、君を追いかけた』や『映像研には手を出すな!』など、映画やドラマで確かな存在感を放ってきたが、10月期は『マイホームヒーロー』(MBS/TBS)と『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、2本の連続ドラマに出演している。『マイホームヒーロー』では、佐々木蔵之介演じる主人公・鳥栖哲雄の娘・零花を演じている齋藤。グループ時代からの変化や、俳優業への率直な思いについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

乃木坂46卒業後は「自分次第でどこまでも突き詰められるようになった」

ーー映画初出演となった『あの頃、君を追いかけた』のタイミングで取材させていただいた際、「不安な気持ちが大きかった」と話されていたのが印象的でした。あれから約5年経ちましたが、今回はいかがでしたか?

齋藤飛鳥が明かす、初出演映画で感じた乃木坂46の活動との違い「最初はなかなか掴めませんでした」

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齋藤飛鳥(以下、齋藤):もう5年も経つんですね。『あの頃、君を追いかけた』のときは本当に右も左も分からない状況で、台本を読んでもどうやって撮るのかまったく想像できなかったんです。ただ言われたことを現場でやるという状況だったんですけど、今回もそこは変わらずで……。

ーーそうなんですか? それは意外です。

齋藤:現場に行って、指示していただいたことを一生懸命やっていくという感じで、何も成長していなくて。温度感を見たり自分でちょっと考えてみたりすることもありましたが、そんなに大きく変わったところはありませんでした。目線の動かし方とか腕の組み方とか、細かいところでどう感情を作っていくかの技術的な部分がまだ全然分からないので、「自分だったら普段こうしているな」というイメージでやっています。

ーーMBS/TBSドラマイズムといえば、齋藤さんが主演を務められた『映像研には手を出すな!』(2020年4月~5月放送)と同じ枠になりますね。

齋藤:『映像研には手を出すな!』の頃と比べると、なんとなく自分の中で筋道を立てて、「前はこのシーンだからこういう気持ちでやったほうがいいな」ということを、ちょっとずつではあるものの想像できるようにはなったかもしれません。そういう意味では、これまでの経験を糧にしながら、少しずつ理解を深めていっている状態なのかなと思います。

ーー『マイホームヒーロー』の撮影はいつ頃行っていたんですか?

齋藤:撮影は2月からスタートしたので、ちょうど私がグループの活動を終えて、卒業コンサートをやるまでの間に撮り終わりました。

ーーちょうど節目のタイミングでの撮影だったわけですね。乃木坂46という肩書きが外れての活動は、今までと大きく異なるところですね。

齋藤:そうですね。どっちがいい、ということはありませんが、グループ活動がなくなった分、より丁寧にできる環境にはなったのかなと。単純に作品のことを四六時中考えていられますし、言い換えれば自分次第でどこまでも突き詰められるようになったと思います。実際、この『マイホームヒーロー』は自分自身、しっかりと集中して向き合えたので、このタイミングでこの作品をやらせていただけたのは私にとっても大きかったと思っています。

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