『ゴジラ-1.0』30年の歴史を背負った大咆哮が轟く 人類が紡ぐドラマに“ゴジ泣き”必至

『ゴジラ-1.0』は“ゴジ泣き”必至

 『ゴジラ-1.0』は、人類の存続をかけた人間とゴジラとの戦いだけでなく、敷島の人生を賭けたリベンジを描いてる。『ゴジラ-1.0』は怪獣映画とは思えないほど、ゴジラが出てこない日常パートの描写も丁寧なのだ。単なるヒューマンドラマとしても十分な面白さがある本作でゴジラが果たすのは、物語を動かしていく起爆剤としての役割でもある。

『ゴジラ-1.0』

 ひょんなことから“家族”のような存在となった典子(浜辺美波)との温かな時間も、ゴジラは容赦なく敷島から奪い去っていく。ゴジラが現れ、国を「無」からさらに「マイナス」の状態に追いやっていく状況は、まるでゴジラが敷島の心の中までも踏み荒らしていくようだった。そんな迫力満点のゴジラに、敷島が彼なりの方法で立ち向かっていく姿には、思わず“ゴジ泣き”してしまった。

「今度の戦いは死ぬための戦いじゃない。未来を生きるための戦いなんだ」

 これは劇中のとあるシーンから抜粋したセリフだが、この“今度”は、実写版のシリーズ30作目に当たる今回の作品が、これまでの歴史を踏まえた上で描かれていることを意味しているとも捉えられるのではないか。これまでのあらゆる“ゴジラ”の歴史を背負った大怪獣の咆哮が今、東京の街を包む。

■公開情報
『ゴジラ-1.0』
全国東宝系にて公開中
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
配給:東宝
©2023 TOHO CO.,LTD.
公式サイト:https://godzilla-movie2023.toho.co.jp
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/godzilla231103
公式Instagram:https://www.instagram.com/godzilla231103/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@godzilla.toho

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