『マイハル』広瀬アリスと道枝駿佑の間に芽生えた眩しい絆 伊原六花の“意味深な言葉”も

「なりたい自分を作るのは、今を頑張った自分だけだから」

 大人になればなるほど、現実を生きるために「今はこうするしかない」と目先にとらわれてしまいがちだ。しかし、そうして本当にやりたいことができない言い訳をしているうちに、気づいたら「消化試合みたいな人生」が出来上がってしまうのだろう。

 火曜ドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)第3話。季節は夏休みに突入し、佐弥子(広瀬アリス)は壊れたパソコンを買い替えるために家事代行のアルバイトを始めることに。このアルバイト先が「NTSクリーンハウス」と、2020年の火曜枠で放送された『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)で登場した会社名と同じというのも、嬉しいサプライズだ。テキパキと仕事をこなす佐弥子は顧客満足度も高く、どんどんシフトが埋まっていく。もともとある大学の課題だけでも大変なのに、拓(道枝駿佑)に刺激されコンペにも挑戦することに。さらに、憧れの人である日向(安藤政信)から美術館に誘われ「これはデート!?」と舞い上がる。

 ところが、バイトを頑張るほどに課題はおろそかになり、コンペの準備もまるで進められない。挙句の果てには、日向とのお出かけは「デートみたいな格好してるね」なんて言われてしまう始末。そんな気持ちばかりが空回りしてしまっていたところに、拓から「佐弥子さんさ、なんのために大学入ったの? 建築の勉強するためじゃないの? だったら、どうして建築に全振りしないの?」と痛いところを突かれてしまう。

 大学生活を続けるためにはお金が必要となる。でも、バイトをするほどに大学に入った本来の目的からどんどん離れてしまう。それは佐弥子自身も気づいていたはずだ。だが、人は渦中にいるときこそ、その悪循環を断ち切る決心がなかなかできないもの。それどころか、傍から見て冷静な忠告をしてくれる人に「知ったような口をきかないでよ」なんて噛み付いてしまう。佐弥子も、たまらず拓に「自分の稼ぎで生活もしたことないくせに」と反発してしまうのだった。よりによってシェアハウスのみんながお盆で帰省中。2人きりのタイミングでこれまでにないほど拓と気まずい状態に……。

 「珍しいよね、拓が人のこと構うの」とは、前回拓と桃を食べながら何やら艶っぽい雰囲気になっていたキイナ(伊原六花)の言葉だ。あの日、佐弥子には拓とキイナのシルエットが重なり、キスをしているように見えたが、拓が言うには鼻くそを取ってもらっていただけだったという。それどころかキイナは拓を弟のように見ておらず、むしろ拓のほうが片想いだとも明かす。もちろん、これには佐弥子も視聴者もモヤモヤと複雑な気持ちだ。

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