『力の強い女 カン・ナムスン』天真爛漫なイ・ユミがかわいい 前作からのカメオ出演も

 物語は、ナムスンが無事に本当の家族の元に帰ることができるのかというところで、娘がすぐそこにいるのにすれ違い、韓国ドラマ特有のじれったさを視聴者にたっぷりと味わわせて、次週に持ち越しとなった。

 待ち遠しかった第2週目の第3話、第4話は、もしかして長く引っ張るのでは……とよぎったナムスンの親元への帰還があっという間に起きてひと安心。ナムスンと母グムジュがそれぞれ再会の場へと急ぐ中、ともに同じ火事の現場に遭遇。2人はスーパーパワーを使って人助けをするのだが、燃え盛る炎の中で劇的な再会をする母娘に思わず涙がこみ上がった。

 本作は、2017年のドラマ『力の強い女 ト・ボンスン』の続編として、前作の脚本家ペク・ミギョンが引き続き脚本を担当している。ナムスンとボンスンは、スーパーパワーを持つはとこ同士という関係で、前作の主人公ト・ボンスン役のパク・ボヨンと、アン・ミンヒョク役のパク・ヒョンシクが第3話にカメオ出演し、話題となった。パク・ヒョンシク扮するミンヒョクが、警察署の扉をバーン!と両手を広げて開ける仕草は、前作でミンヒョクが経営する会社アインソフトの出入り口で見せたシーンと同じで嬉しい。変わらない“ミンミンボンボン”(ボンスン&ミンヒョクカップルのあだ名)を堪能し、本作の世界線に2人が変わらず存在していることに感激した。

 第3話、第4話で、ナムスンを中心とした家族探しのストーリーは早々に方が付き、麻薬を中心としたサスペンスになりそうな気配を見せている。ナムスンが麻薬捜査官カン・ヒシクと共に、麻薬を流通させている会社ドゥーゴーへ潜入捜査に入ったところで、第4話は終了。母グムジュも別のルートから麻薬を撲滅させようとスーパーヒーローの活動をしており、ここからナムスン、グムジュ母娘と、ヒシクらが、ドゥーゴーの代表リュ・シオ(ピョン・ウソク)と絡んでいきそうで楽しみなところだ。

 さらに、ラブコメとして、スーパーヒーローとして活躍するナムスンとヒシクの恋もすでに動きだした。ヒシクを演じるオン・ソンウは、Wanna Oneの元メンバーで、『十八の瞬間』『コーヒーを飲みましょうか?』などの作品で主演を演じる、人気の演技ドルの1人だ。現在は入隊中で、本作の世界的人気により除隊後の作品オファーが殺到するのは間違いないだろう。さらにヴィラン役のシオに扮するのは、『コッパダン~恋する仲人~』『青春の記録』、記憶に新しいところでは映画『20世紀のキミ』でキム・ユジョンの相手役として、プン・ウノ役を演じたピョン・ウソク。麻薬を密売するサイコパスのシオとして、ピョン・ウソクがどこまで狂気を見せるのかにも期待したいところだ。シオがナムスンに興味を示しているところも気になるところで、今後のストーリーがどんなふうに転がっていくのかワクワクしている。

■配信情報
『力の強い女 カン・ナムスン』
Netflixにて配信中
出演:イ・ユミ、キム・ジョンウン、キム・ヘスク
原作・制作:ペク・ミギョン、キム・ジョンシク、イ・ギョンシク
(写真はJTBC公式サイトより)

関連記事