『アンデッドアンラック』中村悠一&佳原萌枝インタビューコメント公開 第1話場面写真も

『アンデッドアンラック』中村&佳原が語る

 TVアニメ『アンデッドアンラック』の中村悠一と佳原萌枝のインタビューコメントが到着し、あわせて第1話場面写真が公開された。

 本作は、『週刊少年ジャンプ』で連載中、「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門にて第1位を獲得したバトル漫画。“否定者”と呼ばれる異能力者たちのバトル、数々の伏線が考察を呼ぶ壮大な物語と怒涛の展開が人気を呼んでいる。『炎炎ノ消防隊』などのdavid productionが制作を担当。原作本編も新展開に突入し、さらなる盛り上がりを見せている。

 中村が演じるのは、“不死”の体を持つ男・アンディ。触れた者に“不運”を呼んでしまう少女・出雲風子を佳原萌枝が演じる。

 中村と佳原は原作を読んだとき、どんな印象を抱いたのだろうか。

「すごくパワフルな作品で、テンポ良く進みますし、キャラクターたちが生き生きとしているなと思いました。物語の序盤では、アンディは体の一部を切り離して、それが再生する衝撃を使って攻撃するような戦い方で描かれていたのですが、作品が進めば進むほど、能力にSF的な要素も加わってくるんです。作品IQが増していくところは、読んでいく中で印象が変わっていった部分でした」(中村)

「第一印象はテンポがいいなということで、気づいたら、かなり読み進めていました。改めて読み返してみると、気づくこともすごく多い作品で、伏線が多く、設定も綿密に練られているんですよね。そして物語が進めば進むほど、キャラクターたちの魅力が深まってくる作品なので、このアニメをきっかけに、原作を読んでいた方は、ぜひ読み返してみてほしいです」(佳原)

 アンディと風子の魅力について、中村は「アンディは、この作品の冒頭からあるパワフルさとテンポ感の良さを牽引しているキャラだと思っていて、彼が物語を進めていっているところがあるんです。ただ、話が進むと、どうやら一辺倒なキャラクターではないことに気づくというか。豪胆で荒々しいだけではない、繊細な一面なども見えてくるので、キャラクターとしてはより面白くなるなと感じました。この作品においてのアンデッドは、不老不死なんですよね。作品によって、アンデッドはゾンビを指すこともあるんですけど、アンディはそうではなく、再生していくから若々しいままなんです。そこがこの作品ならではの個性だし、その能力を使った戦いをしていく面白さがある。でも、体を切り離しても痛みはあるらしいので、大変ですよね(笑)」とコメント。佳原は、「 最初の頃の風子は、アンディに引っ張ってもらう、ヒロインっぽい雰囲気なのかなと思ったのですが、主人公らしい芯の強さや心の強さがしっかりとあるんです。あとは周りに影響を与えることができるキャラクターだとも思っていて、風子と関わることで一歩踏み出せたり、変われたりするキャラクターがすごくたくさん出てくるので、それは彼女の魅力のひとつなのかなって。でも、私が出会った中でも一番と言っていいほど優しい子が、よりによって、自身が触れた相手に不運を呼ぶアンラックの能力を持っているなんて!と思いました。しかも好意を持てば持つほど、相手に大きな不運を与えてしまうというのが残酷だなと思いました。ただ、それを感じさせないくらい、強くてカッコいい子です!」とその魅力を述べた。

 演じるにあたって、2人はどんな思いを大事にしているのだろうか。

「最初の話数で気をつけていたのは豪快さです。それがアンディの特徴でもあるので。あと、よく差し込まれていたのは、ニヤリと笑っている表情なんですけど、そういうところの表現は気をつけていて、一声でキャラクターが掴めるように演じなければいけないなと思っていました」(中村)

「正直、風子をやる上で意識していることってないんです。声を作ることもなく、素直にやらせていただいているので。それでも、いろんな表情を見せていくことになるので、後々好きになっていくアンディに対しては、普段の風子ちゃんとは違う風子ちゃんを見せられたらいいなと思っていました」(佳原)

 “バディ”でありアンディと風子を演じる上で、互いに高め合うことができていると2人は明かす。

「アンディのカッコいい一面を間違いなく表現してくださっていたので、風子のかわいい表情に共感しやすかったです。(分散収録ではなく)同じブースで一緒に収録できるようになってからは、より私に向けて直接言葉を届けてくれているような感じがしたので、私も自然と風子としての言葉が出てきて、お芝居で引き上げてくださっているなと感じました。アンディがアンディでいてくれるから、私も風子ができるんだなと思いました」(佳原)

「佳原さん含め、今の若い役者さんは勘所がいいというか、こうですよねって察することのできる速さがあるので、それもあってアフレコがスムーズに進んでいたのかなって思います。2クール分、掛け合わせてもらった中で、彼女の変化というか成長というか、『ここをこう変えていこう』という思いを感じる場面が多々あったので、彼女が演じたことで、風子というキャラクターがより素敵になったのではないかなと思っています。とは言っても、実際の収録時に、そこまで考察しながら聞いているわけではなく、彼女が出してきたものに、反射でどう応えていくかと繰り返していたので、完成した映像を見て初めて、お互いのお芝居を感じられるのかなと思っています」(中村)

 アニメならではの注目シーンについては次のように語った。

「アニメならではだなと思ったのは、冒頭の風子が読んでいる少女漫画「君に伝われ」のシーンですね。そこをしっかりと膨らませてアニメにしているんです。しかも絵柄と演出が本編と違っていて、スタッフも違っているんです。違うアニメを見ている気持ちになったので、何だかお得感がありました(笑)」(中村)

「音が付いたことで、すごい迫力になっていました。あと風子の目が丁寧に描かれたカットが多かったので、そこはすごいと感じました。キラキラな感じが少女漫画的といいますか。お話が面白いというのは大前提ですけど、アニメならではの表現だったので、そういうところにも注目してほしいです」(佳原)

 最後に視聴者へ向けて次のようにメッセージを送った。

「原作から読んでくださっている方には、すごく良い形でアニメーションをお届けできるのではないかなと感じています。丁寧にアニメにしているし、演出的に効果があるときはシーンの順番を変えていたりするのですが、大事なセリフは削らず、そのまま活かしているので、監督含めスタッフ陣の原作へのリスペクトを感じています。アニメから入った方は、アニメで感じたノリとかテンションは原作のままなので、ぜひ原作も楽しんでほしいです。ただ、漫画は読者の自由にテンポを決められるけど、アニメの場合はこちらが作ったテンポで見せていくものなので、そこで印象も変わると思うんです。なので両方とも楽しんでいただけたら嬉しいです」(中村)

「漫画をもともと読んでくださっていた方は、アニメ化発表から放送まで、ずっと楽しみに待ってくださっていたと思います。その気持ちのまま、第1話を見ていただければ、きっと満足していただけるのではないかなと思っています。そしてアニメで初めて触れた方は、『アンデッドアンラック』の世界に、ぜひハマってほしいなと思っています。独特な設定やキャラクターの雰囲気だったりが詰まっているので、アニメも漫画もまとめてたくさんの方に好きになっていただけたら嬉しいです」(佳原)

中村悠一
佳原萌枝
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中村悠一
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■放送・配信情報
TVアニメ『アンデッドアンラック』
MBS/TBS系全国28局ネット“スーパーアニメイズム”枠にて、10月6日(金)25:23~より連続2クール放送開始
※初回第1話は25:28〜
※放送日時は変更となる場合あり
10月6日(金)26:00より順次配信予定

キャスト:中村悠一、佳原萌枝、花江夏樹、乃村健次、悠木碧、伊瀬茉莉也、小山力也、釘宮理恵、岡本信彦、遊佐浩二、杉田智和ほか
原作:戸塚慶文(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:八瀬祐樹
シリーズ構成:蓜島岳斗
キャラクターデザイン・総作画監督:守岡英行
総作画監督:石本峻一、徳田夢之介
UMAデザイン・キーアニメーター:三輪和宏
メインアニメーター:大梶博之、佐藤浩一
美術監督:渡辺佳人
美術設定:黒沢守
色彩設計:水野愛子
撮影監督:サイトウタカオ
CGディレクター:高野慎也
VFXスーパーバイザー:大橋遼
編集:廣瀬清志
音楽:末廣健一郎
オープニングテーマ:女王蜂「01」(Sony Music Labels)
エンディングテーマ:八木海莉「know me...」(Sony Music Labels)
音響監督:明田川仁
企画プロデュース:UNLIMITED PRODUCE by TMS
アニメーション制作:david production
©戸塚慶文/集英社・アンデッドアンラック製作委員会
公式サイト:undead-unluck.net
公式X(旧Twitter):@undeadunluck_an

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