『何曜日に生まれたの』では難役に挑戦 白石聖が役を演じるときに大切にしていること

白石聖、役を演じるときに大切にしていること

 脚本を手がけた野島伸司による先の読めない展開が話題を呼んでいる飯豊まりえ主演ドラマ『何曜日に生まれたの』。最終回に向けてキーパーソンとなりそうなのが、第6話のラストに登場した“アガサ”こと、公文(溝端淳平)の妹・蕾だ。すい(飯豊まりえ)は、自身と同じ引きこもり状態の蕾を助けるため、彼女との面会を試みようとするが……。

 アガサ/蕾を演じているのは、白石聖。2023年は主演を務めた『とりあえずカンパイしませんか?』(テレビ東京系)や『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』(カンテレ・フジテレビ系)にレギュラー出演し、10月からは魚見亜由を演じる『フェルマーの料理』(TBS系)も待機するなど出演作が絶えない白石に、途中からの参加となった本作での経験をはじめ、自身の学生時代や撮影現場でのコミュニケーションの取り方などについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

演じるときに大切にしているのは「役にとっての“コンプレックス”を探すこと」

ーー『何曜日に生まれたの』には途中からの参加となりました。出演が決まったときの心境を教えてください。

白石聖(以下、白石):とても難しい役をいただいたなと思いました。ですが、野島(伸司)さんの作品ですし、その世界観に入ってみたいなと思っていたので、喜んで参加させていただこうと。前の現場でご一緒したスタッフさんだったり、過去にご一緒したことがあるスタッフさんが何人かいらっしゃったので、ご縁も感じました。

ーー作品自体にはどのような印象を受けましたか?

白石:ミステリーでもあるし、ファミリードラマでもあるし、ラブストーリーでもある……いろんな顔を持った作品だなと思いました。登場人物一人ひとりの目線で描かれているところも含めて、いろんな見方、いろんな受け取り方ができるドラマだなと。

ーーまさに“ジャンルレス”なドラマですよね。そんな作品に途中から参加するのはなかなかハードルが高そうです。

白石:普段ゲスト出演させていただくときは、ちょっとアウェーな感じがするのですが、今回は知っている方がいらっしゃったおかげもあり、安心して現場に入ることができました。事前に飯豊(まりえ)さんとの本読みや、監督ともお話しする時間があったので、そこまで気負うことなく臨めた気がします。

ーー飯豊まりえさんとは初共演ですか?

白石:私がこのお仕事を始めて間もないタイミングで出演した映画『きょうのキラ君』でご一緒しているんです。そのときは飯豊さんがヒロインで、私は教室の中にいるクラスメイトの役だったので、“共演した”と言えるほどではないのですが、そこに関してもご縁かなと思っていて。飯豊さんは年が近いのですが、雰囲気が柔らかくて、とてもお話もしやすい。ドラマの中では、飯豊さん演じるすいちゃんが、アガサが蕾に戻る一歩を踏み出すきっかけをくれるという関係性でもあって。実際に演じていても、飯豊さんが持っている吸引力によって、心を動かされる感じがありました。

ーーアガサ/蕾を演じる上で、何か意識されたことがあれば教えてください。

白石:監督と話したのは、ト書き通りに演じてしまうと、ただぼーっとしているだけに見えてしまうので、心の機微をどう表現するか、ということでした。その繊細な心の機微をどこまでわかりやすく見せるのか、その辺りのすり合わせを行いました。

ーーセリフがほとんどないですもんね。

白石:そうなんです。なので、「表情には出なくても、指先の動きには出るのかな……」などを考えながら演じていました。あとは、ウィッグという精神安定剤があるおかげで自分自身を抑えている設定なので、まばたきをなるべくしないようにだったり、目線だったり、細かい仕草は意識しました。蕾は10年くらい時が止まっていて、心の中は中学生の女の子なので、いろんなことが抑えられてしまっているんですよね。本当は友達が欲しいし、いろんなことにも好奇心があるはずで。そんな蕾が、すいちゃんの力によって自分を取り戻していく……。そういうことを考えながら演じていました。

ーーこの作品に限らず、お芝居するときに何か大切にしていることやポリシーがあれば教えてください。

白石:演じる役にとっての“コンプレックス”を探すようにしています。それがそのキャラクターの“かわいらしさ”につながると思っていて。

ーーアガサ/蕾で言うと何になるんでしょう?

白石:それで言うととても難しいのですが、彼女の場合は“過去”全てですね。ああいう過去がなければ蕾も普通の等身大の女の子だったと思うので、すいちゃんとのやりとりの中で、ちょっとでも彼女の本来の姿が見えたら、魅力的に映るのかなと考えていました。

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