最狂の承認欲求モンスター誕生 『シック・オブ・マイセルフ』予告編&ビジュアル公開

『シック・オブ・マイセルフ』予告編公開

 10月13日に公開される『シック・オブ・マイセルフ』の本ビジュアルと予告編、場面写真が公開された。

 本作は、破滅的な自己愛を映し出した異色の“セルフラブ”ストーリー。誰もが持つ承認欲求を切り口に、何者にもなれない主人公が嘘や誇張を重ね、人に注目されるための術を追い求めるあまりに自身を見失っていくさまを映し出す。カンヌ国際映画祭ある視点部門で絶賛されると、欧米を中心に世界の映画祭を席巻。アメリカでは小規模公開にかかわらずスマッシュヒットを記録し、拡大上映されたことでも大きな話題を呼んだ。

 脚本・監督を務めたクリストファー・ボルグリは本作が長編映画2作目。早くも次回作『Dream Scenario(原題)』がA24製作×ニコラス・ケイジ主演×『ミッドサマー』アリ・アスタープロデュースで製作されることが発表されている。度が過ぎ滑稽なまでの自己顕示欲を全身で体現するのは、現在北欧を中心に話題作への出演作が続く俳優のクリスティン・クヤトゥ・ソープ。彼女の病的なまでの自己顕示欲はどこまで膨れ上がっていくのか。そして嫌悪を感じるほどに剥き出しで暴走する自己愛が彼女を誘う先にあるのは、幸福か、あるいは……。

 シグネ(クリスティン・クヤトゥ・ソープ)の人生は行き詰まっていた。長年、競争関係にあった恋人のトーマスがアーティストとして脚光を浴びると、激しい嫉妬心と焦燥感に駆られたシグネは、自身が注目される「自分らしさ」を手に入れるため、ある違法薬物に手を出す。薬の副作用で入院することとなり、恋人からの関心を勝ち取ったシグネだったが、その欲望はますますエスカレートしていき……。

『シック・オブ・マイセルフ』予告編

 公開された予告編は、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督による「悪魔のようなクリエイターによるグロテスクで底意地の悪い作品だ」というコメントから始まる。主人公シグネは、違法薬物の副作用により皮膚病を罹患してしまう。そんなシグネは“マイノリティ”として同情と好奇の目を向けられるとともにメディアの注目を集め、新聞や雑誌のトップを飾るようになるが、その承認欲求は止まることを知らず突き進んでいく姿が映し出される。

 本ビジュアルでは、鮮やかなサーモンピンクのパーカーに身を包み、顔面をマスクで覆ったシグネが自撮りしようとする姿が切り取られている。ティザービジュアルに続き大島依提亜がデザインを手がけた。

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■公開情報
『シック・オブ・マイセルフ』
10月13日(金)新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほかロードショー
脚本・監督:クリストファー・ボルグリ
出演:クリスティン・クヤトゥ・ソープ 、エイリック・セザー、ファニー・ベイガー
配給:クロックワークス
2022年/ノルウェー・スウェーデン・デンマーク・フランス/97分/COLOR /ノルウェー語・英語/原題:原題:Syk pike/字幕翻訳:平井かおり
©Oslo Pictures / Garagefilm / Film I Väst 2022
公式サイト:https://klockworx-v.com/sickofmyself/

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