白濱亜嵐が“取り憑かれる”瞬間を目の当たりに 『ミンナのウタ』撮影の裏側に密着

本番撮影中のモニターの様子

 この日撮影されていたのは、物語のキーパーソンとなる高谷さなの自宅に、白濱、権田、凛の3人が訪れるシーン。高谷さなの自宅は、撮影スタジオの中に玄関部から階段と2階部分までが建てられていた。数年間、空き家の自宅という設定のため、美術スタッフたちは汚れを丹念に再現。床に落ちる枯葉のひとつひとつにもこだわり、高谷邸に流れる淀んだ空気感までが作られていった。

 物語の結末に触れるので詳細は明かせないが、映画の中でもクライマックスに近いシーンであり、作品の骨格となる重要な場面だ。現場では、予告編でも流れていた“あるメロディー”が終始流れ、異様な雰囲気が形づくられていく。

 清水監督はこのメロディーについて、「山崎ハコさんや森田童子さんの楽曲のようなどこか寂しさが漂うメロディーの提案もあったのですが、僕としては『悪魔の棲む家』の冒頭の歌や、『ローズマリーの赤ちゃん』の冒頭から流れる曲がイメージに近くて。歌詞がなくて、鼻歌だけで雰囲気が出るものでと音楽の小林うてなさんにリクエストしました」と明かした。

本番撮影中のモニターの様子

 現場の白濱、早見、マキタは撮影前はリラックスした様子で談笑していたが、テスト・本番とカメラがまわると表情は一辺。文字通り、“何かに取り憑かれた”ような迫真の演技を見せていく。

 彼らの演技の中でも際立っていたのが目の芝居だ。高谷さなの自宅に足を踏み入れ、あたりを伺う様子、家の中を探り階段を登っていく途中で目にする何か。当然、実際の撮影現場ではそこにはヒトもモノもいないのだが、彼らの目には確実に映っているものがあった。彼らの感じた恐怖、そして目にしたものの正体は映画館で確かめてほしい。

■公開情報
『ミンナのウタ』
8月11日(金)公開
出演:GENERATIONS from EXILE TRIBE(白濱亜嵐、片寄涼太、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、数原龍友)、早見あかり、穂紫朋子、天野はな、山川真里果、マキタスポーツ
監督:清水崇
脚本:清水崇、角田ルミ
主題歌 :「ミンナノウタ」GENERATIONS(rhythm zone/LDH JAPAN)
音楽:小林うてな、南方裕里衣
企画・配給:松竹
製作プロダクション:ブースタープロジェクト
©2023「ミンナのウタ」製作委員会
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/minnanouta/
公式Twitter:@minnanouta_MG
公式Instagram:@sana_minnanouta

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