『らんまん』に橋本さとしが与える影響とは 森有礼は“遊び心”に溢れたキャラクター?
大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)にて武田軍の猛将・山県昌景を演じていた橋本さとしが、今度は朝ドラ『らんまん』(NHK総合)に登場。映画、ドラマ、舞台と、“百戦錬磨”の俳優とあって、これから物語の展開を盛り上げてくれるに違いない。その動向が非常に気になるところである。
彼が『らんまん』で演じるのは、日本の初代文部大臣・森有礼。ついに植物学者として世に認められた主人公・槙野万太郎(神木隆之介)の才能に圧倒され、嫉妬し、道を見誤ろうとしている東京大学植物学教室の初代教授である田邊の恩人らしい。つまり、その肩書きに相応しい功績を残してきた、とても大きな権威を持つ人物なのだということ。良くも悪くも万太郎に多大な影響を与えてきた田邊教授に影響を与えた人物なのだから、「植物学」の世界を描いた本作において重要なキャラクターだというのは間違いないだろう。
番組の公式サイト上で橋本は、「欧米の文化にも精通し影響を受け、会話に英語を交えたり、出身地の薩摩弁と標準語を状況や感情で使い分けるなど匙(さじ)加減を微妙に調整しながら役の性格を形成していきました。意志が強く物を見る洞察眼も鋭く、その反面豪快でおおらかな薩摩の漢(おとこ)を演じるのは、Very adventurousでした!」とコメントしている。このキャラ設定を踏襲したうえでの橋本の発言から、それとなくその役どころが見えてくる。かなりユニークで、登場するシーンのムードを左右するようなポジションなのだろう。
橋本の朝ドラ出演といえば、『なつぞら』(2019年度前期)から4年ぶりのこと。同作で彼は物語の終盤に登場し、作品を支える役どころを担った。登場人物が非常に多かったこともあり、あまりに気に留めなかった視聴者の方もいるのではないだろうか。しかし橋本さとしといえば武田軍の猛将のように、俳優として百戦錬磨の人物である。
その事実を証明するように、豪華キャスト陣が大集結した日曜劇場『VIVANT』(TBS系)にも登場し、劇場版まで展開した『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(TBS系)シリーズでの好演も記憶に新しいところだ。