中村倫也がテレ朝連ドラ初主演 池井戸潤原作『ハヤブサ消防団』でミステリー作家に
中村倫也が主演を務める連続ドラマ『ハヤブサ消防団』が、テレビ朝日系の木曜ドラマ枠にて7月より放送されることが決定した。
原作は、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』など数々のヒット作を世に送り出してきたベストセラー作家・池井戸潤の同名小説。池井戸は、中小企業や銀行などを題材に、男たちの戦いを描く硬派なビジネスエンターテインメントで知られるが、本作の舞台は、豊かな自然が広がる長閑な集落。主人公はミステリー作家という設定だ。
物語は、スランプ気味の作家・三馬太郎が亡き父の故郷、山間の“ハヤブサ地区”に移住するところからはじまる。都会のストレスから解放され、穏やかな生活が送れるかと思いきや、地元の消防団に加入したのを機に太郎は連続放火騒動に巻き込まれ、さらには住民の不審死など怪事件に遭遇。真相を探りはじめた太郎の前に浮かび上がるのは、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀だった。
戸惑いながらも不穏な事件にからめとられていく主人公・太郎を演じるのは、テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる中村。池井戸作品への参加は、『下町ロケット』(TBS系)で若き技術者を演じて以来8年ぶりのことで、「『下町ロケット』に出演した際、先生の直筆メッセージの書かれた原作本をいただき……すごく特別な思い出だったんですね。あれから何年か経て、またこうしてご一緒できることはすごく感動的です」と、本作のオファーに胸躍らせたことを告白。
演じる太郎は池井戸と同様、推理小説の新人賞を得てデビューしたミステリー作家であり、巻き込まれ系の主人公だ。中村は、「久しぶりにリアクターとして楽しめる撮影になりそうです。その土地のさまざまな人や自然、起こる出来事、すべてに対する反応の仕方で、三馬という人が見えてくるのではないかと思います」と語った。
一方、池井戸は自身を投影した主人公を演じる中村に対し、「インテリの書斎派、少々なまっちょろい太郎が、知恵と観察力を武器にどうやって犯人に立ち向かうのかは、大きな見どころになるでしょう。中村さんの三馬太郎、いまから楽しみです!」とコメントを寄せた。
脚本は、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズ、『緊急取調室』(テレビ朝日系)シリーズなどの香坂隆史が手がける。
中村倫也 コメント
オファーを受けたときの心境
『下町ロケット』に出演した際、先生の直筆メッセージの書かれた原作本をいただきました。作家の方からそういうものを頂くのは初めての経験だったので、すごく特別な思い出だったんですね。あれから何年か経て、またこうしてご一緒できることはすごく感動的ですし、またプロデューサーもドラマ『ホリデイラブ』でお世話になった方で、そうした巡り合わせに嬉しい気持ちでした。
池井戸作品への印象
没入感があります。人物の描き方と巧みな配置で感情移入がスムーズにできますし、物語の構成もスリリングで心地よい起伏があります。
脚本を読んだ感想、三馬太郎という役どころの印象
まだ序盤しか脚本は読めていませんが、久しぶりにリアクターとして楽しめる撮影になりそうです。その土地のさまざまな人や自然、起こる出来事、すべてに対する反応の仕方で、三馬という人が見えてくるのではないかと思います。
“田舎町”や“消防団”にまつわるエピソード
ないものねだりだと言われればそれまでなのですが、東京出身で祖父母も東京に住んでいた私にとって、田舎と呼べる存在がなくて……。憧れがあります。
視聴者へメッセージ
楽しんでいただける作品になると思います。三馬と一緒に考察して、謎を追いかけてください!
池井戸潤(原作)コメント
中村倫也さん演じる「三馬太郎」は、ふとしたキッカケで、高原の田舎町に引っ越してきたミステリ作家です。デビューから五年。残念ながら人気はやや下降気味で、作家として少々難しいところに差し掛かっているという設定です。
物語は、そんな太郎が地元の消防団に勧誘されるところから始まり、やがて安寧の日々を脅かす、連続放火犯と対決することになります。
インテリの書斎派、少々なまっちょろい太郎が、知恵と観察力を武器にどうやって犯人に立ち向かうのかは、大きな見どころになるでしょう。そんな太郎を心配して、東京から出張してくる名物編集者との掛け合いも見逃せません。
中村さんの三馬太郎、いまから楽しみです!
■放送情報
『ハヤブサ消防団』
テレビ朝日系にて、7月スタート 毎週木曜21:00~21:54放送
出演:中村倫也
原作:池井戸潤『ハヤブサ消防団』(集英社)
脚本:香坂隆史
演出:常廣丈太(テレビ朝日)、山本大輔(アズバーズ)ほか
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
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