『プロデューサー』キム・スヒョンが恋に仕事に奮闘 IU、コン・ヒョジンらの豪華共演も

 2023年下半期の待望の新作である、『涙の女王(仮題)』を控えるキム・スヒョン。期待されている新作を前に、キム・スヒョンの過去の出演作2作品がNetflixにて配信される。4月1日配信の『プロデューサー』と4月7日配信の『ある日』の中から、本稿では、豪華出演者が多数の『プロデューサー』をご紹介したい。

 『プロデューサー』は、韓国の放送局であるKBSを舞台にした、プロデューサーたちの活躍と愛を描いたロマンティックコメディだ。彼らが抱えるテレビ業界での苦悩や愛を、新人プロデューサーであるキム・スヒョン演じるペク・スンチャンを中心として物語は展開していく。

 本作は、テレビ局が舞台であり、数々のスターたちが特別出演しているのも見どころのひとつ。主要人物だけでも、チャ・テヒョン、コン・ヒョジン、キム・スヒョン、IUと主役級のキャストたちに加え、毎話のカメオ出演の豪華さが目を引く。少女時代やイ・スンギ、チャン・ヒョクに、若手時代のパク・ボゴムや、BLACKPINKのジス、キム・ミンジェなど、今をときめくスターたちの登場に、リアルタイム放送時の韓国では、次は誰が登場するのかが話題となった。

 物語は、音楽プロデューサーのタク・イェジン(コン・ヒョジン)が、駐車した車から降りる際に、隣の車のドアにぶつかってしまうところから始まる。その車は、父の車で初出社した新入社員のペク・スンチャン(キム・スヒョン)が停めたものだった。イェジンは、新人研修中に車の持ち主に連絡をするが、一向に連絡がつかない。それもそのはず、当の本人であるスンチャンは、イェジンから研修中の電話を切るように言われ、電源を切っていたのだ。研修中のスンチャンの言動にイラ立つイェジンは、スンチャンを要注意人物とみなし、強く当たる。入社した初日に、先輩から強く当たられ萎縮するスンチャン。スンチャンは、就業後に落ち込みながら駐車場へ行くと、そこには謝罪をしようと、車の持ち主を待つイェジンの姿が。

 初日からパワハラともとれる強い口調で、皆の前で叱責を受けるスンチャン。その姿は、おどおどし、同情と哀れさを感じて痛々しいほどだ。スンチャンを演じるキム・スヒョンは、韓国を代表する大人気の俳優で、『太陽を抱く月』や、『星から来たあなた』で、アジアで絶大な人気スターとなった。その彼が、大ヒット作品『星から来たあなた』の後に選んだのが本作だ。威厳あふれる若きカリスマ王や、400歳の万能スーパー宇宙人を演じて多くのファンを獲得し、メロメロにさせた後に彼が選んだのは、スンチャンという陰キャだった。オーラを消し去り、自信のなさを漂わせるスンチャンを演じる姿は、さすが演技力に定評のあるキム・スヒョンだ。

 スンチャンは、希望していた部署ではなく、バラエティ班への所属となり、人気バラエティ番組である『1泊2日』の担当プロデューサーとなる。しかし、『1泊2日』はシーズン4で低迷しており、キャストを一新することとなる。新人プロデューサーとしての初仕事は、大物女優ユン・ヨジョンに番組降板を伝えるミッションだったが、スンチャンは、この仕事で失敗をおかしてしまう。

関連記事