真木よう子、『アンダーカレント』で5年ぶり映画主演 「撮影期間中はかなり辛かった」

真木よう子、『アンダーカレント』主演に

 豊田徹也唯一の長編漫画を今泉力哉監督が映画化する『アンダーカレント』の主演を真木よう子が務めることが発表された。

 2004年8月より1年間に渡り『月刊アフタヌーン』(講談社)に連載され、2005年10月には単行本が出版された豊田唯一の長編漫画『アンダーカレント』。2009年にパリで開催されたジャパンエキスポにおいて、フランスの批評家と記者が選出する第3回ACBDアジア賞を受賞、2010年には「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出された。日本をはじめ世界中で人気を誇る同作が、発売から18年の時を超え、満を持して映画化される。

 家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。彼の行方は一向に分からず、途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかし、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。

 主人公・関口かなえ役で主演を務めるのは、『さよなら渓谷』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、『そして父になる』で同賞最優秀助演女優賞をダブル受賞した真木。2018年に公開された『焼肉ドラゴン』から5年ぶりの主演作となる。

 真木は「しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。ショックのあまり気を失った初めての作品です」とコメント。真木とは初タッグとなる今泉監督は「きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています」と、真木への信頼と情熱を語った。

真木よう子5年ぶり主演!今泉力哉監督と初タッグ!映画『アンダーカレント』特別映像<2023年秋公開>

 あわせてイメージビジュアルとイメージ映像も公開。タイトル『アンダーカレント』の意味である心の“底流(アンダーカレント)”とリンクするものになっている。

コメント

真木よう子(関口かなえ役)

原作をかなり前に読んでいて、この作品を映画で表現できたらと思うことがあり、まさか本当に映画化され、自分にオファーをいただけるとは驚きました。 大好きな原作だったので、断る理由がありませんでした。 今泉さんは、彼の中でもう既に絵を描いているタイプの監督なので、 そのような方には信頼し、全てお任せするようにしています。 普段は監督と相談したり等しますが、今回それはしないようにしました。 私は、しばしば役に入り込むあまり、撮影期間中はかなり辛かった事を覚えています。 ショックのあまり気を失った初めての作品です。 どうか映画館にて見届けて頂けたら幸いです。

今泉力哉(監督)

真木よう子さんとご一緒できたこと、とても光栄でした。真木さんは、かなえを演じるにあたって、日々、真剣に、深く、そこにいてくれました。銭湯での撮影時に、私が現場で脚本を手にして迷っていると、誰かが背後から私の肩にふっと手を置いて励ましてくれて。振り返ると、それは真木さんの手でした。なんと心強かったことか。きっと真木さんにしか演じ得ない、かなえがこの映画には写っています。本当にこの映画が必要な人に、その悩みを知る人に、この映画が届きますように。
今泉力哉

『ゴーグル』©︎豊田徹也/講談社
『アンダーカレント』©︎豊田徹也/講談社

■公開情報
『アンダーカレント』
2023年秋公開
出演:真木よう子
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
原作:豊田徹也『アンダーカレント』(講談社『アフタヌーンKC』刊)
製作幹事:ジョーカーフィルムズ、朝日新聞社
企画・製作プロダクション:ジョーカーフィルムズ
配給:KADOKAWA
©︎豊田徹也/講談社 ©︎2023「アンダーカレント」製作委員会
公式サイト:undercurrent-movie.com
公式Twitter:@undercurrent_m

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