ローマ教皇の真の姿に迫る　ジャンフランコ・ロージ監督最新作『旅するローマ教皇』公開へ

　ジャンフランコ・ロージ監督最新作『In Viaggio（原題）』が、『旅するローマ教皇』の邦題で2023年秋にBunkamuraル・シネマ渋谷宮下、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定した。

　本作は、ドキュメンタリーで初めてヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、ヨーロッパ映画アカデミー賞、そしてアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜』、さらに『国境の夜想曲』ではヴェネチア国際映画祭にて3冠を受賞するなど、ドキュメンタリー作品で評価を受けてきたロージ監督による新たなドキュメンタリー映画。ロージ監督が地球を一周し、約500時間分の膨大な記録映像と、監督撮り下ろしの映像を交えながら、ローマ教皇の真の姿に迫る。

　2013年、イタリア・ランペドゥーサ島を訪れる姿から、2022年にコロナ禍のマルタ共和国を訪問するまでが描かれる本作。難民問題、紛争に苦しむ中東やアフリカのほか、アメリカでは平和について語り、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦、そして被爆地である日本を訪れる姿が収められている。また、カトリック教会で起きた性的虐待については謝罪する姿も。「旅とは知的で精神的な修行だ」という教皇は、世界各国へ自身が足を運び、市井の人々が住む場所で会い、彼らの生活や苦悩を直接学ぶことを大切にしており、笑顔で手を振るだけでなく握手や触れ合い、直接話を聞くことを拒むことはない。さまざまな世界の問題に耳を傾け、出会い、語る教皇らしい姿だけでなく、本作では明るく飾らない人間性も垣間見ることができる。

■公開情報
『旅するローマ教皇』
2023年秋、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
脚本・監督：ジャンフランコ・ロージ
配給：ビターズ・エンド
2022／イタリア／カラー／83分／イタリア語・スペイン語・英語／原題：In Viaggio
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公式Twitter：@Rosimovie_jp