2023.03.08 19:00

内田理央、代表作となった『来世ちゃん』シリーズへの思い　さらなる続編の可能性は？

文・取材＝宮川翔、写真＝池村隆司、ヘアメイク＝Midori、スタイリスト＝ゴトウカナエ

「深く考えないで突っ走ってきたからこそできたこともある」

ーー放送も残すところあと少しになりましたが、今後のさらなる続編も期待していいんでしょうか？

内田：あるのかなぁ……（笑）。どうなんですかね？　でも私の中では、シーズン3が「これ以上やっちゃったらダメじゃない？」みたいな展開だったんです。今は桃ちゃんと松田くんが幸せだから、「シーズン4を作るとしたら、2人を別れさせるしかなくない？」みたいな（笑）。何か新たな試練を2人に与えなきゃいけなくなってしまうので、そういう意味ではこのまま終わってほしいという気持ちもあって。2人が幸せでいてほしい！

ーーたしかにファン的な心理としてはそういう部分もありますよね。そういうことを考えられるのも『来世ちゃん』の醍醐味だと思いますが、『来世ちゃん』は間違いなく内田さんの代表作と言えますよね。

内田：私自身も作品への思い入れは強いです。まず自分が主演でやらせてもらっているというだけで、作品に対する愛や思いはすごく強いんですけど、視聴者の皆さんやスタッフさんも、みんなめちゃくちゃ愛を込めて作品を応援してくれたり、撮影に臨んでくれているので、私も「もっと強く愛を持たなきゃ！」と思うんです。そういう嬉しい悩みがありますね（笑）。

ーー今期は『来世ちゃん』と並行してTBS火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』にも出演されるなど、大活躍されている印象です。女優デビューからもうすぐ10年になりますが、今の状況はご自身でどのように捉えていますか？

内田：皆さんに支えていただいていて、本当にありがたいです。現場でも、少しずつ信頼してもらえているような感覚が芽生えてきているので、そういうところで時間の経過を感じますし、本当にいろんな役柄をいただけていて、幅広くやれているのがすごく嬉しいです。

ーー主演から脇役まで幅広くこなされていますが、与えられたポジションによって意識は変わるものですか？

内田：自分の中で何かはっきりと決めていることはないのですが、主演かそうでないかによって、自然と変化が生じているような気はします。ただ、自分の性格的には脇で支える方が合っているので、脇役にもすごくやりがいを感じていて。今でももちろんそうなのですが、今までは主演の方がすごく大きな存在で、一緒にやっていて大変そうだなと思うことがありました。そういう主演という大役を自分自身も経験したことで、自分が支える側の立場になったときは、主演の方のプレッシャーや大変なことを一緒に背負ったり、一緒に盛り上げたりできる人でいたいなと思っています。

ーーキャリア的にも内田さんは大きな転換期を迎えているような気がします。最後に、今後の展望があれば教えてください。

内田：今までは本当に何も考えず、プランなしでやってきてしまっていて。確かにいろいろ考えたほうがいいのかなとも思うんですが、自分はそういうことを考えたら今までやってこれたことができなくなっちゃうような気がするんです。今まで深く考えないで突っ走ってきたからこそできたこともあると思うし、それが私らしさかなとも思うので、これからも今まで通りでいたいなと。ご縁や出会いを大切に、その場を楽しみながら、もちろん責任を持って応えていく。広い視野を持ちながら、これからもいろんなことに挑戦していきたいです。

■放送情報
ドラマParavi『来世ではちゃんとします3』
テレビ東京系にて、毎週水曜深夜0:30～放送
Paraviにて、毎週水曜21:00より毎話独占先行配信中
出演：内田理央、太田莉菜、小関裕太、後藤剛範、飛永翼（ラバーガール）、ゆうたろう、中川知香、塩野瑛久、平田雄也、富田健太郎、おばたのお兄さん、筧美和子、長井短、小西桜子、岬あかり、飯原僚也（ダウ90000）、中野周平（蛙亭）、七瀬公
原作：いつまちゃん『来世ではちゃんとします』（集英社『グランドジャンプ』連載中）
脚本：ペヤンヌマキ、皐月彩
監督：三木康一郎、湯浅弘章、松浦健志、渡邉裕也
チーフプロデューサー：山鹿達也（テレビ東京）
プロデューサー：祖父江里奈（テレビ東京）、菊地聖
主題歌：大森靖子「ムゲンライセ」（avex trax）
エンディングテーマ：ゆいにしお「会いたいな今夜」（日本コロムビア）
制作：テレビ東京、isai
製作著作：「来世ではちゃんとします3」製作委員会
©︎「来世ではちゃんとします3」製作委員会
公式サイト：https://www.tv-tokyo.co.jp/raisechan3/
公式Twitter：@tx_raisechan
公式Instagram：@tx_raisechan