その間にも『シークレット・インベージョン』（2023年春配信予定）、『ロキ』シーズン2（2023年夏配信予定）、『ホワット・イフ…？』シーズン2、『アイアンハート』、『Echo（原題）』、 『Agatha: Coven of Chaos（原題）』、『Daredevil: Born Again（原題）』といった新しいスーパーヒーローたちのテレビシリーズや、これまでのテレビシリーズの続編がディズニープラスで続々と配信予定。『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』のプレミアでの会見でマーベル・シネマティック・ユニバースを統括するプロデューサーのケヴィン・ファイギは、全体のスケジュールのスローダウンを示唆していたが、それが具体的にどのタイミングからなのかについての明言は避けている。

　2019年以前のマーベル・シネマティック・ユニバース作品の世界興収において、作品によって30%近くを占めていた中国のマーケットは、今年2月に3ヶ月遅れで『ブラックパンサー／ワカンダ・フォーエバー』を公開したのに続いて、今回の『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』で約3年半ぶりにマーベル・シネマティック・ユニバースの世界公開において足並みを揃えることとなった。しかし、フェーズ4の映画作品がほぼ丸ごと公開がスキップされて、ディズニープラスのサービスもローンチしていない同国において、『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』はシリーズ前作から70%以上ダウンという、関係各所の想定を大きく下回るオープニング成績に終わった。きっと2023年は、マーベル・シネマティック・ユニバースにとって本当の正念場が始まる年となるだろう。

■公開情報
『アントマン＆ワスプ：クアントマニア』
全国公開中
監督：ペイトン・リード
製作：ケヴィン・ファイギ
出演：ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、マイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、ジョナサン・メジャース、キャスリン・ニュートン、ビル・マーレイ
配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023