『舞いあがれ!』にも現れた朝ドラヒロインの恋敵 舞×貴司×史子の三角関係はどう動く?
連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)の第19週となる「告白」が放送された。第19週では、突如デラシネに短歌を愛する女子・秋月史子(八木莉可子)が乗り込んでくる。彼女は貴司(赤楚衛二)の短歌の「一番のファン」を名乗り、貴司の作る作品に心から惹かれていた。史子の登場により、この先の舞(福原遥)と貴司の関係に変化が表れるのかも気になるところである。
短歌づくりに強い思いを持つ史子は、その勢いから強烈な印象を残した。史子は貴司の作品に夢中なだけではなく、自作の歌を「私の命」と口にするほど大切にしている。「これまで誰にも見せてこなかった」と話しながらも作品を批評してもらうほど、貴司の感性を信頼し尊敬もしているのだ。一方で、舞を見るなり「奥様ですか?」と尋ね、「(舞が貴司の妻じゃなくて)よかった」という意味深発言も。史子が貴司に向ける眼差しに宿るのは果たして敬愛だけなのだろうか。
そうした中で、貴司もまた史子の歌に対して肯定的な感想を述べている。繊細で豊かな感性を持つ者同士だからこそ分かり合えるものもある様子。そんな2人の姿を見た舞は、貴司に話の合う仲間ができてよかったと久留美(山下美月)に話していたが、その言葉は必ずしも本心ではないようだ。一度自分の気持ちを伝えてしまったら、もう友達には戻れない。そんな想いを抱えているからこそ、舞は前に進めないでいたのだ。
思い返せば近年の朝ドラには、こんなふうに心に残る恋敵が度々登場していた。朝ドラ『まれ』(NHK総合)ではヒロイン・希(土屋太鳳)が圭太(山﨑賢人)と大輔(柳楽優弥)という全く性格の異なる男性との三角関係に心を悩ませることになった。