2023年も続々上陸! 『京城クリーチャー』『ビジランテ』など注目の新作韓国ドラマ

 2019年配信の『椿の花咲く頃』、2020年話題をさらった『愛の不時着』、『梨泰院クラス』、『サイコだけど大丈夫』、2021年配信の『ヴィンチェンツォ』、『ナビレラ』、『海街チャチャチャ』、2022年にシンドロームを巻き起こした『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』をはじめ、『二十五、二十一』、『私たちのブルース』、『私の解放日誌』。いまや、私たちの生活の潤いであり、元気の源であり、ありとあらゆる感情を味わわせてくれる韓国ドラマ。その熱く濃厚な人間関係の機微や、最新技術を駆使した初めて観る映像体験などが私たちの心を捉えて離さない。2023年はどんな作品に出会えるのか。楽しみでならない宝の山から、人気俳優たちのカムバック注目作品に焦点を当てて紹介したい。

『涙の女王(仮題)』

 まずは、キム・スヒョン&キム・ジウォン主演の『涙の女王(仮題)』。本作は、脚本が『星から来たあなた』、『青い海の伝説』、『愛の不時着』と、ドップリと甘い極上のラブストーリーを紡ぎ出す作家パク・ジウンによるもので、主演のキム・スヒョンとは『星から来たあなた』『プロデューサー』に続く、3度目のタッグとなる。さらに制作は、ヒットメーカー、スタジオドラゴンで、監督は、『不可殺』のチャン・ヨンウ監督と、『愛の不時着』『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』のキム・ヒウォン監督によるものと、2023年の大注目作だ。

 『涙の女王』は、キム・スヒョンとキム・ジウォンが、クイーンズグループの財閥3世夫婦を演じる、大きな笑いと切ないロマンスの物語だ。キム・スヒョンはクイーンズグループの理事ペク・ヒョヌを演じ、キム・ジウォンは、妻であるクイーンズデパートの高慢な女王であるホン・ヘインを演じる。夫婦として危機を乗り越えながら築いていく、奇跡のようなラブストーリーになる予定だ。王様、スパイ、宇宙人と様々な役を演じてきたキム・スヒョンが待望の財閥役ということで、ファン垂涎の姿が見られることだろう。彼がラブストーリーにカムバックするのも、大いに楽しみなところで、胸をかきむしるほどの、切なく甘い極上のロマンスが見られることを期待している。配信は下半期予定。配信先は未定。

『京城クリーチャー』

 次に注目すべきは、パク・ソジュン&ハン・ソヒのカムバック作品『京城(キョンソン)クリーチャー』(京城は、日本植民地時代のソウルの呼称)。時代の闇が最も濃かった1945年の春、生きることが全てだった若者が、欲によって生まれたモンスターと対抗するクリーチャースリラー。パク・ソジュン演じる、京城最高の資産家チャン・テサンは、京城一の情報通で、生き残るための術を知っている本能的に強い人物。正義よりは目の前の現実を信じて従うが、ハン・ソヒ演じる行方不明者を探し出す力を持つユン・チェオクと関わるなかで、人間らしく生きることについて悩みはじめる。テサンの親友で、金持ちの家に生まれたが、親日家である実家に反発心を抱くクォン・ジュンテクをウィ・ハジュンが演じる。テサンが大株主である質屋の執事は、キム・ヘスクが演じる。『梨泰院クラス』以来のパク・ソジュンの3年ぶりの主演カムバックが楽しみなところだ。Netflixにて配信予定。シーズン2の制作も決定している。

『The Worst of Evil』

 続いて、チ・チャンウク主演『The Worst of Evil』を紹介しよう。本作は、韓国、中国、日本の麻薬密売のトライアングルを形成する新たな国際犯罪組織を一網打尽にするために、潜入捜査をする過程を描くノワールアクション。チ・チャンウクは、警察官パク・ジュンモを演じ、犯罪組織に潜入捜査をすることになる。新興犯罪組織のボスであるチョン・ギチョルを演じるのは、『シスターズ』で人気急上昇中の俳優、ウィ・ハジュンだ。ウィ・ハジュンは『京城クリーチャー』にも出演しており、2023年、ますます活躍が楽しみな俳優のひとりだ。また、ソウル庁セキュリティ課のエース、ジュンモの妻ユ・ウィジョンを、『天気がよければ会いにゆきます』のイム・セミが演じる。潜入捜査ものなので、ハラハラドキドキすることは間違いないだろう。チ・チャンウクのかっこいいアクションが見られる期待と、ウィ・ハジュンのヴィラン役がどれほど魅力的なのか、楽しみでならない。バレそうでバレないスリルを味わえそうだ。監督は、『傷だらけのふたり』のハン・ドンウク。本作は、下半期にディズニープラス スターで配信予定。

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