永野芽郁、神尾楓珠、永瀬廉ら「卯年」の俳優に注目 期待の若者は2023年にどう輝く?
新しい年を迎えるたび、筆者は“年男”や“年女”の俳優たちに注目する記事を書いてきた。もちろん、彼ら彼女らはたまたま同じ年に生まれたに過ぎないが、テキストとして出力してみることで見えてくる面白さがそこにはある。この2023年は「卯年」。いまもっとも勢いのある“若手”の演技者たちにフォーカスしてみたい。
『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(2021年/日本テレビ系)に続き戸田恵梨香と共演した『母性』が公開中の永野芽郁。2022年は単独で主演を務めたドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系)が放送され、さらに幅広い層にその名を知らしめたことだろう。彼女の代表作である朝ドラ『半分、青い。』(2018年/NHK総合)から早くも5年。以降はさまざまなジャンルの映画作品で主役級の役どころを務めてきたが、昨年の活動で特筆すべきは映画『マイ・ブロークン・マリコ』で看板を背負ったこと。同作の主人公と永野本人のイメージは遠いものと思っていたが、その溝を文字通り体当たりの演技で埋めてみせた。彼女の表現力の高さを思い知らされたものである。俳優にとって大切なのは本人のパブリックイメージなどではなく、やはりこの“表現力”に尽きるのだ。
待望の『キングダム2 遥かなる大地へ』に『バイオレンスアクション』、『ブラックナイトパレード』など、これまでと同じくマンガを実写化した作品への出演が続いた2022年の橋本環奈。そろそろ次なるステップを踏み出す頃なのではないだろうかとは思うものの、個々の作品における彼女のパフォーマンスを目にすると、彼女以外に適役がいると思えぬものも多々あるのが事実。それに、同世代の俳優たちを率いて主演した『カラダ探し』では、抑えた演技で物語にさらなる“ドラマ性”を持ち込み、ホラー作品に留まらない域にまで作品を押し上げてもみせた。沢木耕太郎原作の『春に散る』などが公開される今年は、橋本の新たな一面を見ることができそうだ。
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2023年に全国公開される佐藤浩市と横浜流星のW主演映画『春に散る』の追加キャストとして、山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎…
King & Princeの永瀬廉と髙橋海人も「卯年」である。すでに朝ドラへの出演も果たし、俳優としてのキャリアを着実に築いている永瀬は、『わげもん〜長崎通訳異聞〜』(NHK総合)にて時代劇に初めて挑み、『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』(読売テレビ・日本テレビ系)で民放の連ドラで初主演。3本目の主演映画『真夜中乙女戦争』も封切られた2022年は、演じることに対する自信をさらに掴んだ1年だったのではないだろうか。広瀬すずと共演する『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)や初めて声優に挑む『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』などに、これまでの成果が表れそうである。一方の髙橋はというと、『未来への10カウント』(テレビ朝日系)でメインとなる人物を演じるかと思いきや、物語の中盤以降は他の登場人物や、個々が突き進むエピソードを支えるような役どころに。自身のポジションを正確に把握したうえでキャラクターを丁寧に表現する、それはまさしく「好演」と呼べるものだった。映画『アキラとあきら』や『Dr.コトー診療所』でも彼のそのスタンスは見受けられる。主役も担える人材ではあるが、このまま進めば間違いなくバイプレイヤーの地位を手にすることができそうだ。
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