サム・メンデス監督が映画館への愛を形にする 『エンパイア・オブ・ライト』本予告公開

『エンパイア・オブ・ライト』本予告公開

 2023年2月23日公開のサム・メンデス監督作『エンパイア・オブ・ライト』の本予告と場面写真が公開された。

 『アメリカン・ビューティ』『1917 命をかけた伝令』『007 スペクター』などのメンデス監督がサーチライト・ピクチャーズとタッグを組んだ本作。第80回ゴールデングローブ賞では、主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。

 1980年代初頭のイギリスの静かな海辺の町、マーゲイト。辛い過去を経験し、今も心に闇を抱えるヒラリーは、地元で愛される映画館、エンパイア劇場で働いている。厳しい不況と社会不安の中、彼女の前に、夢を諦め映画館で働くことを決意した青年スティーヴンが現れる。職場に集まる仲間たちの優しさに守られながら、過酷な現実と人生の苦難に常に道を阻まれてきた彼らは、次第に心を通わせ始める。前向きに生きるスティーヴンとの出会いに、ヒラリーは生きる希望を見出していくのだが、時代の荒波は二人に想像もつかない試練を与えるのだった。

 主人公ヒラリーをコールマンが演じるほか、英国アカデミー賞ライジングスター賞に輝くマイケル・ウォード、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞を受賞したコリン・ファースららが共演に名を連ねた。スタッフには、2度のオスカーに輝く撮影監督ロジャー・ディーキンス、音楽のトレント・レズナー&アッティカス・ロスらが集結した。

映画『エンパイア・オブ・ライト』予告編

 コロナ禍におけるロックダウンを経験し、「映画館がなくなってしまうのではないか」という懸念が心をとらえ、今こそ映画館への愛を形にするときだと考えたことから本作の制作をスタートさせたというメンデス監督。「人には生活から逃げて、想像力をフルに使い、別の自分を見つける場所が必要だ。ある人は本の中に、またある人は音楽や演劇の中に、この映画の登場人物の場合は映画館の中に逃げ場を見つける」と語るように、劇中では舞台となる1980年代初頭の社会不況のなか、人々に寄り添い心躍らせた映画と映画館、そして音楽といった当時のポップカルチャーへの愛と讃歌が綴られていく。

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■公開情報
『エンパイア・オブ・ライト』
2023年2月23日(木・祝)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:サム・メンデス
出演:オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、コリン・ファース、トビー・ジョーンズ、ターニャ・ムーディ、トム・ブルック、クリスタル・クラークほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved. 
2022年/イギリス・アメリカ/原題:Empire of Light
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