『天使にラブ・ソングを…』続編企画も進行中  ウーピー・ゴールドバーグが歩んだキャリア

『天使にラブ・ソングを…』主演女優の生き様

 その後ゴールドバーグは、映画公開から17年後に、プロデューサーとして『天使にラブ・ソングを…』のミュージカル化を実現。日本では計3公演が上演されており、楽曲はすべて舞台用に書き下ろされた。

 ゴールドバーグは、2007年からはトーク番組『The View』などの司会業にも注力。また、Deadlineによると『Outlaws(原題)』という西部劇がテーマの映画で、ゴールドバーグは主要キャストを務めるとのこと。すでに撮影は終わっていると報じられており、67歳を迎えた今も俳優・司会と様々な場所で活躍している。しかし、彼女が誇りに思っているのは賞の数ではなく「私がまだここにいること。消え去ったりはしなかった。私はまだここにいて、ここで私をやっている」ことだと、Varietyのインタビューで発言している。

 また、最近では『天使にラブソングを2』につづく、第3作の脚本を受け取ったとゴールドバーグ自身が明らかにした。ゴールドバーグはデロリス役に復帰するほか、タイラー・ペリーと共にプロデュースを兼任するという。彼女は脚本を「とても気に入った」と明かし、この映画でぜひ見てみたい音楽的才能を持つ修道女の候補として、リゾとニッキー・ミナージュの名前を挙げた。実際、誰が新たなシスターとして登場するかまだ明らかになっていないが、候補に挙がっている名前を見るだけでもワクワクする。

 快挙を成し遂げたゴールドバーグの、エンターテインメントを愛する気持ちが業界全体を盛り上げている。まさにデロリスのような、彼女の生き様があってこそ、『天使にラブ・ソングを...』のような特別な作品が生まれたに違いない。

参考

https://www.the-sun.com/entertainment/6641694/the-view-whoopi-goldberg-new-movie-fans-show-fired/
https://variety.com/2021/film/news/whoopi-goldberg-egot-ghost-oscar-1234955841/
https://deadline.com/2022/11/whoopi-goldberg-cedric-the-entertainer-more-join-western-outlaws-1235167205/
https://www.vanityfair.com/hollywood/2022/10/everything-we-know-about-sister-act-3
https://deadline.com/2022/11/whoopi-goldberg-sister-act-3-script-ready-wants-jimmy-fallon-to-make-cameo-1235185752/

■放送情報
『天使にラブ・ソングを…』
日本テレビ系にて、12月2日(金)21:00~22:59放送
※放送枠5分拡大
監督:エミール・アルドリーノ
製作:テリ・シュワルツ
脚本:ジョセフ・ハワード
製作総指揮:スコット・ルーディン
出演:ウーピー・ゴールドバーグ(声:中村晃子)、マギー・スミス(声:藤波京子)、ハーヴェイ・カイテル(声:堀勝之祐)、キャシー・ナジミー(声:さとうあい)、ウェンディ・マッケナ(声:矢島晶子)、メアリー・ウィックス(声:河村久子)、ビル・ナン(声:玄田哲章)
©1992 TOUCHSTONE PICTURES. All rights reserved.

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