『舞いあがれ!』醍醐虎汰朗、航空学校編の6人は「不思議になるくらい、みんな仲がいい」

醍醐虎汰朗、『舞いあがれ!』出演を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』。第37話より登場した醍醐虎汰朗からコメントが寄せられた。

 醍醐が演じるのは、母一人子一人の苦学生で、奨学金で航空学校に通う吉田大誠。無理を言って航空学校に入学させてくれた母を気遣っていて、自分が操縦する飛行機に母を乗せるのが夢。ひかえめで優しい性格だが、成績は極めて優秀だ。

 醍醐は本作が朝ドラ初出演。出演が決まったときは「『やったー!』という気持ちだった」とその喜びを明かす。

「“朝ドラ”出演は、僕自身も含めた俳優をやっている多くの人が目標にしていることだと思いますから。親孝行ができたなと思いました。いただいた台本を読んで、僕がそれまでに想像していた『“朝ドラ”のイメージ』よりもはるかにキラキラしているな、という印象を抱きました。物語全体として見ればシリアスな展開もあるけれど、『航空学校編』は『さわやかな空気』のようなパートだと思います」

 演じる吉田については、「『すごくいい人だな』と思うし、自分にはない部分をたくさん持った人だと思います。航空学校編の学生6人は役のイメージを膨らませるための『人生年表』をいただいたので、そこからシーンで描かれていない部分の吉田の人生を想像しました。たぶん吉田の母親もすごく優しい人で、息子にたくさんの愛情を与えてきたんだろうなと思います。育ってきた環境が優しい空間だったから、あの吉田が出来上がったんだろうなと強く感じました。というのは、同年代の仲間と寮生活を送るなかで、母親が倒れたという知らせを受けたとしてあれだけ取り乱してしまうというのは、相当な『愛』がないとできないと思うからです。普通はどこか恥ずかしい気持ちがあって格好つけたりすると思うんですが、そういうものを通り越して感情のまま行動するというのは相当に大きい愛だなあと思います。その部分をベースに、役を組み立てました。吉田は内に秘めた大きな優しさと強さを持っているけれど出し方はソフトにしたかったので、『出しゃばりすぎず、薄くなりすぎず』というバランスに気をつけて演じています」とコメント。

 撮影現場は和やかな雰囲気なようで、座長である福原遥の存在が大きいと醍醐は明かす。

「とてもホンワカしている方なので支えたくなるんですよね。本当にポジティブで、尊敬できる方です。5人の俳優さんたちとの共演は楽しいです。みんなそれぞれに演技のアプローチが違うのが面白いですね。ともすれば、自信家で嫌な奴に映ってしまいそうな柏木というキャラクターを、カラッとした硬派な男として作り上げる目黒蓮さんの演技には衝撃を受けました。佐野弘樹さんの、ドラマのセオリーとは少し違う、自由で自然で、映画に近い感覚のお芝居も大好きです。チームの6人はすぐに打ち解けて、『最初からなんでこんなに仲良くなってるの?』と不思議になるくらい、みんな仲がいいです。控え室では本当に他愛のない会話をしているんですが、福原さんと目黒さんは天然よりのボケ、濱正悟さんもボケかな。僕と山崎紘菜さんは、どちらかというとバランサーというか、ツッコミ役ですかね」

 最後に視聴者に向けて、「チーム6人が笑ったり泣いたりしながら、助け合って成長していきます。でも、このあと大きな出来事があり、さらにチームというものを強く意識するポイントになります。その出来事に対して、みんなの感情がいろいろと動いていくところはおすすめです。吉田の見どころ、と言ってしまうと視聴者のみなさんがそれをベースにご覧になってしまう気がするので、逆に『ここ』って決めずに作品を見てほしいですね」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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