山崎紘菜「人生は奇跡の連続」 『舞いあがれ!』出演の喜びを語る
毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』。第37話より登場した山崎紘菜からコメントが寄せられた。
山崎が演じるのは、舞(福原遥)と航空学校の寮で同室になった矢野倫子。帰国子女でおしゃれやメイクが大好き。商社で働いていたが、男性が優先される職場で悔しい思いを重ね、思い切ってパイロットになることを決意。女性機長となることを目指す。
山崎は本作が朝ドラ初出演。朝ドラへはなみなみならぬ思いがあったと振り返る。
「“朝ドラ”への出演は、自分の中でずっとひそかな目標として抱いていました。なので、今作にオファーをいただいたときは、その夢がかないとてもうれしかったです。“朝ドラ”の魅力は、一人のヒロインの人生を長い間追いかけられるところだと思います。私が演じる倫子がヒロインの舞ちゃんと一緒に過ごす航空学校での時間はたった2年間なのですが、いろんなものがぎゅっと詰まった濃密な2年間だと思います。人生というのは、いろんな人との出会いの連続で、自分が誰かの人生に関わったり、逆に誰かが自分の人生の中に飛び込んできたりすることは、奇跡の連続であり、とても尊いことなんだということを、この作品に参加してあらためて気づかされました」
演じる倫子については、「倫子は、わりとスバッと物を言う性格なのですが、全く悪意はないんです。ですが、聞く人によってはちょっと『グサッ』ときてしまったりするのかもしれません。本人の気持ちとしては、心から相手のためを思っての言葉なんだろうなと、台本を読んで感じました。倫子が『ただ不機嫌で怒っている人』と誤解されないように、彼女のまっすぐな思いや、友達思いで人間くさいところがきちんと伝わるように、大切に丁寧に演じたいと思っています。航空学校での倫子の成長は、自分の職業と重なるところもあります。俳優業というのは、役に対して最後は自分一人で向き合わなければならないし、自分の人生は自分で設計していかなければならない。けれど、作品というものは絶対に一人では作れない。いろんな人の存在と、助けがあってこそ、自分がカメラの前に立つことができる。パイロットと俳優。職種は違えど、そういった部分は共通していると感じました。航空学校の同期でルームメイトでもある舞ちゃんの存在は、倫子にとってとても大きいと思います。倫子の考え方や意見に対して舞ちゃんは絶対に否定しないで、ありのままを受け入れてくれる。倫子は商社に勤めていた頃に、たくさん否定されてきたんじゃないかなあと思うので、『そのまま受け入れてもらえた』という体験は、彼女の中でかけがえのないものだったのだと思います」とコメント。
航空学校編の班のメンバーとは「いろんな化学反応が起きて楽しいです」と嬉しそうに山崎は現場の雰囲気を明かす。
「初日からみんなすぐに打ち解けて仲良くなりました。全員それぞれ個性が違うので、この6人が集まってお芝居していると、いろんな化学反応が起きて楽しいです。みんなとても頼もしいし、このメンバーでよかったなあと思います。撮影に入る前にみんなで、航空学校の学生さんたちが実習を行う飛行機に乗せていただいたんです。初めてコックピットの窓から見た空が忘れられません。みんな、あの景色が見たくてパイロットを目指すのだろうなと思いました。役作りのために、航空学校の学生さんたちにお話を伺う機会がたくさんありました。とてつもなく高度な知識や技術が必要な職業であることは重々わかったうえで現場に入ったつもりでしたが、想像を絶するぐらいにみなさん努力をして、大変な思いをしてパイロットになられているのだと知り、今まで以上にパイロットという職業に対して尊敬の念を強く抱きました」
最後に視聴者に向けて、「空を飛ぶというのは、絶対にひとりではできません。パイロットを支えてくれるたくさんの方がいて、いろいろな人が関わり合ってはじめて空を飛ぶことができる。倫子はそれに気づいたことで、大きく成長します。さまざまな経験を重ねるごとに、成長していく彼女を見ていただければうれしいなと思います。また、このドラマで倫子や舞ちゃんの奮闘を見て、パイロットを志す女性が増えてくれたら、こんなにうれしいことはありません」とメッセージを送った。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK