カン・ハヌル、ハ・ジウォンら豪華俳優たちが競演 良作の片鱗を見せる『カーテンコール』
第1話、第2話では、巨大ホテルグループ「楽園」の社長グムスンの過去と、離散家族のその後が描かれ、余命3カ月のグムスンが切に願う北に残した孫リ・ムンソンをカン・ハヌル演じるユ・ジェホンが演じ再会するまでが描かれた。現代のグムスンを演じるのは、『椿の花咲く頃』で、カン・ハヌルが演じたヨンシクの母親役のコ・ドゥシムだ。韓国で「国民の母」と呼ばれるコ・ドゥシムがカン・ハヌルと再タッグで今度は祖母と孫という関係性を見せてくれるのが楽しみである。
また、本作の俳優陣は素晴らしく、特別出演も含めて名優揃いだ。ソン・ドンイル、アン・ネサン、クォン・サンウ、チェ・デフン……そこここに名だたる俳優が揃い踏みの豪華絢爛さで物語に厚みをもたせることに成功している。中でもグムスンの孫であり、ホテル「楽園」を愛するパク・セヨン(ハ・ジウォン)の元婚約者の財閥御曹司ペ・ドンジェ役のクォン・サンウの存在感が目立つ。登場シーンから圧倒的なカリスマオーラを放ち、持ち味である華やかさに傲慢さを感じさせるドンジェ。クォン・サンウとハ・ジウォンは2004年の映画『恋する神父』以来の作品共演で、この先のふたりの関係性の変化や、ドンジェがどう物語に絡んでくるのかも見どころだ。
主演カン・ハヌルは「ミュージカル界のアイドル」といったあだ名や、性格の良さから「美談製造機」とも呼ばれるが、本作が終了する頃には演技の面でも肩書がつくかもしれないと期待している。『椿の花咲く頃』で魅力的なヨンシクを演じ、ヒョンビンやパク・ソジュンを抑えて、百想芸術大賞男性最優秀演技賞を受賞し演技力はすでに認められている。本作では、グムスンの過去の夫であるジョンムン役、現代のユ・ジェホン、グムスンの孫であるリ・ムンソンを演じ分け、カン・ハヌルの演技を堪能するカン・ハヌル劇場となるだろう。
本作のタイトルである『カーテンコール』とは、演劇などの終幕後に観客の拍手喝采を受けて、役者が観客に挨拶することを意味している。素行不良のワルとなっていた本物のリ・ムンソン(ノ・サンヒョン)をグムスンに会わせるのではなく、リ・ムンソンを演じてほしいと依頼してきたチョン・サンチョル(ソン・ドンイル)。そのサンチョルをたった1人の観客として、彼のために演じることを決めたジェホン。いよいよ次回の第3話ではジェホンの幕が上がるが、カーテンコールの場面が訪れるとき、誰が誰に拍手をするのか、韓国の原題である『カーテンコール:木は立って死ぬ』の副題の“木は立って死ぬ”とはどういうことなのか、すでに良作の片鱗を見せる本作。とても楽しみな作品が始まった。
■配信情報
『カーテンコール』(全16話)
Amazon Prime Videoにて配信中
出演:カン・ハヌル、ハ・ジウォン、コ・ドゥシム、クォン・サンウ、ソン・ドンイル
演出:ユン・サンホ
脚本:チョ・ソンゴル
(写真はKBS公式サイトより)