アデル・エグザルコプロスが叫ぶ姿も 『ファイブ・デビルズ』日本版ビジュアル&予告編公開
11月18日に公開されるレア・ミシウス監督最新作『ファイブ・デビルズ』の日本版ビジュアルと予告編が公開された。
第75回カンヌ国際映画祭監督週間においてクィア・パルムに選出された本作は、香りの能力でタイムリープする少女とその家族の物語。嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。
主演を務めたのは、『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロス。能力者の娘をもち、自身もある秘密を抱える母親のジョアンヌを演じた。
監督を務めたのは、これまでにアルノー・デプレシャン『イスマエルの亡霊たち』、ジャック・オディアール『パリ13区』、クレール・ドゥニ『Stars at Noon(英題)』の脚本を手がけてきたミシウス。本作が初監督作『アヴァ』に続く2本目の長編監督作となる。
ミシウスは、ジャンルが多岐にわたるこの物語が生まれたきっかけについて「脚本は、モザイクのかかった匂いに取り憑かれた女の子のアイデアから組み立てました。それは私の個人的な興味に起因しています。私は幼い頃から、香りを嗅ぎ分け、再現する訓練をしていました。しかし、それは香水業界に入りたいからではなく、もっと素朴なもの、もっと純粋に産業とは関係ない感覚的なものを探していたのです」と、自身の幼少時代の経験が元になっていると語っている。
公開された日本版ビジュアルには、若かりし頃の母・ジョアンヌの姿が写され、「悪魔が真実を嗅ぎつける」というコピーが添えられている。
あわせて公開された予告編は、不穏な音楽が流れる中、“香り”の能力をもつ少女とその家族のもとに、音信不通になっていた父の妹が訪れるシーンから始まる。歓迎されない妹の正体を探るべく、少女が香りを嗅いでタイムリープしたのは母と叔母の10年前の封じられた記憶だった。そして映像は「秘密の記憶が明かす衝撃の真実」という言葉で締め括られる。
■公開情報
『ファイブ・デビルズ』
11月18日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督:レア・ミシウス
脚本:レア・ミシウス、ポール・ギローム
出演:アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー
配給:ロングライド
2021/フランス/仏語/96分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Les cinq diables/英題:The Five Devils/日本語字幕:横井和子
©2021 F Comme Film – Trois Brigands Productions – Le Pacte – Wild Bunch International – Auvergne-Rhône- Alpes Cinéma – Division
公式サイト:https://longride.jp/fivedevils/