長澤まさみ「観た方の感想が早く聞きたい」 『エルピス』カンヌでの世界初上映が決定

長澤まさみ主演『エルピス』カンヌで上映へ

 長澤まさみが主演を務める10月期のカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ『エルピスー希望、あるいは災いー』が、10月17日からフランス・カンヌで開催される国際映像コンテンツ見本市「MIPCOM」で世界初上映されることが決定した。

 カンテレが制作し、長澤が4年半ぶりに連続ドラマの主演を務める本作。「MIPCOM」では、アジアン・ワールド・プレミア・ティーヴィー・スクリーニングとして世界初上映される。上映会はカンヌ国際映画祭と同じ、パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレのメインホール、グランド・オーディトリウムで行われる。60年近い歴史を持つMIPマーケットにおいて、日本ドラマの世界初公開がメインホールで行われるのは、今回が初となる。

 MIPマーケットとは、RXフランスが主催・運営する世界最大級の国際映像コンテンツの見本市・イベントのことで、フランス・カンヌでは毎年4月に「MIPTV、10月に「MIPCOM」の年2回開催されている。コロナ禍前の2019年に開催された「MIPCOM」には、世界110カ国と地域から約4500社、約13800人以上が参加。世界各国の映像コンテンツ制作会社と、コンテンツを購入する放送・配信事業主(バイヤー)、さらには共同制作関係者や投資家など映像コンテンツ関係者が集結する一大イベントだ。2010年からは公式上映イベントとして、ワールドプレミアを開催。これまで、『マッドメン』(アメリカ)、『タイタニック』(イギリス)、『X-ファイル』(アメリカ)、『ROOTS/ルーツ』(アメリカ)などの欧米ドラマが公式上映作品としてワールドプレミアを行ってきた。

 なお、カンテレ制作のドラマがアジアン・ワールド・プレミア・ティーヴィー・スクリーニングに選出されたのは、2017年の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』に続いて今回が2度目となる。

 『エルピスー希望、あるいは災いー』は、実在する複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント作品。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定した、10代の女性が連続して殺害された事件のえん罪疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描いていく。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。

 脚本を担当するのは、NHK連続テレビ小説『カーネーション』を手がけ、本作が民放連続ドラマ初執筆となる渡辺あや。演出は、『モテキ』(テレビ東京系)、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK総合)の大根仁が務める。

 日本に先駆けて世界初上映が決定したことについて、主演の長澤は「どんな風に、この作品へ興味を持ってくださるか楽しみ」と期待をのぞかせ、「観た方の感想が早く聞きたい」と、現地での反応が待ちきれない様子。その上で「この作品のテーマは、共感してくださる方が多くいると思う。コロナ禍で私たちがたくさんのことを経験して来た今だからこそ、響くものがあるようにも思います。物語の目線、人々の多面性、真っ直ぐな想いなど、観る方それぞれの受け取り方でドラマを楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントを寄せた。

主演・長澤まさみ コメント

日本に先駆けて世界で初上映される感想

どんな風に、この作品に興味を持ってくださるか楽しみです。
そして、どの国の方にも共感していただけるものになるはずなので、観た方の感想が早く聞きたいです。
撮影はまだまだ続いておりますが、長く愛される作品になるといいなと思いつつ、
目の前の事にキチンと向き合っていきたいです。

世界の人々に作品をどのように受け取ってほしいか

この作品のテーマに共感してくださる方が多くいらっしゃると思うんです。
コロナ禍で私たちがたくさんのことを経験して来た今だからこそ、響くものがあるようにも思います。
物語の目線、人々の多面性、真っ直ぐな想いなど、観る方それぞれの受け取り方でドラマを楽しんでもらえたらうれしいです。

MIPマーケット 主催社・RXフランス社 ルーシー・スミス/マーケットディレクター コメント

海外ドラマへの世界の関心はこれまでになく高くなり、またそのクオリティーも日々洗練されてきている昨今、中でも今回上映予定のこの『エルピス―希望、あるいは災い―』は飛び抜けた作品と言えるでしょう。
恒例イベントとなったアジアン・ワールド・プレミアが、今年また素晴らしい作品を持ってMIPCOMに戻ってくることを、私ども主催としても大変楽しみにしています。アジアン・ワールド・プレミアは、今回もMIPCOM2022の目玉スクリーニングの1つです。今世界中で重視されている社会的弱者の平等を謳う物語と問題提起は、多くのMIPCOM参加者の心に残る作品となるでしょう。

エルピスー希望、あるいは災いー

■放送情報
『エルピスー希望、あるいは災いー』
カンテレ・フジテレビ系にて、10月24日(月)スタート 毎週月曜22:00〜放送
出演:長澤まさみ、眞栄田郷敦、三浦透子、三浦貴大、近藤公園、梶原善、片岡正二郎、山路和弘、岡部たかし、筒井真理子、鈴木亮平ほか
脚本:渡辺あや
演出:大根仁ほか
音楽:大友良英
プロデュース:佐野亜裕美(カンテレ)
制作協力:ギークピクチュアズ、ギークサイト
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式Twitter:@elpis_ktv

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