鈴木亮平×宮沢氷魚『エゴイスト』ティザービジュアル 阿川佐和子、柄本明ら新キャストも
2023年2月に公開される鈴木亮平主演映画『エゴイスト』のティザービジュアルが公開され、あわせて追加キャストとして、阿川佐和子、中村優子、和田庵、柄本明の出演が発表された。
本作は、様々なテーマを愛と毒のある切り口で、数々のコラムを世に送り出してきた高山真の自伝的小説『エゴイスト』を、『トイレのピエタ』『ハナレイ・ベイ』などの松永大司が監督を務め映画化するもの。トランスジェンダーである友人を撮影したドキュメンタリー『ピュ~ぴる』から約10年、本作『エゴイスト』脚本執筆の際には入念なリサーチを行い、主人公・浩輔のライフスタイルの細部までリアルに描写した。
主人公の浩輔を演じるのは、『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞した鈴木。『騙し絵の牙』、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』など話題作への出演が続く宮沢氷魚が龍太役を務める。
14歳で母を失い、田舎町でありのままの自分を隠して鬱屈とした思春期を過ごした浩輔(鈴木亮平)。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし、2人でドライブに出かける約束をしていたある日、なぜか龍太は姿を現さなかった。
公開されたティザービジュアルでは、亡き母への想いを抱えた浩輔が母に寄り添う龍太の姿にどこか自分を重ね、溢れんばかりの愛で包むように龍太の髪を乾かす様子が描かれている。それに応えるかのように、龍太が純粋無垢な微笑みで浩輔を見つめている。
また、2008年に小説『婚約のあとで』で第十五回島清恋愛文学賞を受賞、2014年第六十二回菊池寛賞を受賞した阿川が演じるのは、女手一つで龍太を育てた母・中村妙子。映画『火垂』(2001年)で主演を務め、同年ブエノスアイレス映画祭で主演女優賞を受賞、2020年に韓国のアカデミー賞ともいえる青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞をW受賞した韓国映画『ユンヒヘ』に出演した中村は、中村浩輔が14歳の時に亡くなった母・斉藤しず子を演じる。
中学時代の浩輔役を演じるのは、『ミックス。』で映画初出演、『茜色に焼かれる』で主人公の息子役を演じ、第95回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞した和田。浩輔の父・斉藤義夫役には、1976年劇団東京乾電池を結成し座長を務め、1998年『カンゾー先生』にて第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞、2019年には旭日小綬章を受章した柄本が決定した。
さらに、10月24日から11月2日にかけて開催される第35回東京国際映画祭2022コンペティション部門に本作が選出された。
阿川佐和子(中村妙子役)コメント
数少ない私の演技経験の範囲で申し上げるのは僭越ながら、この映画と、そして松永監督率いるすべてのスタッフと関われたことは、私にとってかけがえのない宝物として心に刻み込まれました。
軽々には捉えにくい愛の世界を前にして、これほど素直になれ、これほど美しいと思えることは、なんと豊かで幸せなのでしょう。
■公開情報
『エゴイスト』
2023年2月全国公開
出演:鈴木亮平、宮沢氷魚、中村優子、和田庵、ドリアン・ロロブリジーダ、柄本明、阿川佐和子
原作:高山真『エゴイスト』(小学館刊)
監督・脚本:松永大司
脚本:狗飼恭子
音楽:世武裕子
制作プロダクション:ROBOT
製作幹事・配給:東京テアトル
R-15
©2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
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