しかし、作品世界に没入させてくれワクワクとした心持ちにさせてくれた素晴らしい音楽、エンディングでの緊迫感を醸し出す画面描写、想像心を巧みにくすぐる映像センスは素晴らしかった。そして、パク・チャンホと同化し、善の顔、悪の顔で魅了してくれたイ・ジョンソクはじめ、俳優たちの熱演が作品の人気を高めたのは間違いないだろう。

　インタビューでイ・ジョンソクは、「パク・チャンホは僕にとっても大きな挑戦だった、アクション、メロ、ノワールなどジャンルの多様性だけでなく、キャラクター自体も生計型弁護士から天才詐欺師、正義を実現する弁護士、夫まで立体的な姿を持っており、これをディテールに表現するために多く努力した。パク・チャンホになるために悩んだ日々は私にも特別な時間で残りそうです」と話した。（※2）

　多種多様な表情、愛らしい眼差しから、感情を失くし冷徹な光を魅せる眼差しまで魅力を余すところなく魅せてくれた俳優イ・ジョンソク。彼の演技力と物語に惹きこむ力強さが本物のビッグマウス探しに夢中にさせてくれた。イ・ジョンソクとともに本作を最後まで楽しませてくれた出演俳優たちに賞賛の拍手を送りたい。

参考

※1. https://www.nielsenkorea.co.kr/tv_terrestrial_day.asp?menu=Tit_1&sub_menu=1_2&area=00&begin_date=202209
※2. https://osen.mt.co.kr/article/G1111945330

■配信情報
『ビッグマウス』
ディズニープラスで配信中
（写真はMBC公式サイトより）