『どうする家康』GOO CHOKI PARが手掛けた番組ロゴ公開 家康の人生の旅路を表現
2023年NHK大河ドラマ『どうする家康』の作品ロゴが公開された。
NHK大河ドラマ第63作目となる本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。
公開されたロゴを手掛けのは、浅葉球、飯高健人、石井伶の3人のグラフィックデザイナーで活動するデザインユニットであるGOO CHOKI PAR(ぐー・ちょき・ぱー)。言語・思考を超えた「ビジュアル コミュニケーション」を主軸とし、様々な領域で創作活動を行っている。これまでにISSEY MIYAKE、NIKE、Redbull などのグラフィックを手がけ、「東京 2020大会」において、パラリンピックのアイコニックポスターを制作している。
円形の塊となった文字は、一本道ではいかず必死に時代を転がり続けた家康の人生の旅路が表現されている。
制作統括の磯智明は、「大河ドラマのタイトルロゴとしてはちょっと変わっていますが、そこには深いメッセージが込められています。ドラマともども親しんでいただけるとうれしいです」とメッセージを送っている。
コメント全文
磯智明(制作統括)
GOO CHOKI PAR というユニークなユニット名の若い3人組デザイナーに『どうする家康』タイトルロゴをお願いしまし た。ちなみに3人の名刺にはグーチョキパーのマークが書かれていて、ジャンケンができるようになっています。
彼らがつくったロゴは全く意表を突いた、丸いマークのロゴでした。家康の人生は波乱万丈で、必死に転がり続けるようで 円形になったと……。そう言われれば、徳川家の葵の御紋のようにも見え、家康の和を尊ぶ精神を表現しているような。家康が目指したのは四角四面でなく、多様な価値観を受け入れる丸い世の中でした。甲冑にロゴを重ねたイメージ画は、鎧 に家康の刻印が押され、彼の不屈の生き様、不動の精神を示しているようにも見えます。
大河ドラマのタイトルロゴとしてはちょっと変わっていますが、そこには深いメッセージが込められています。ドラマともども親しんでいただけるとうれしいです。放送開始まで、もうしばらくお待ちください。
ロゴのコンセプト
どうする、どうする。
家康の頭の中は、ぐるぐるぐる。
行ったり来たり、巡り巡って
気づけばまるっと天下統一。
強くもあり、弱くもある。
怒りもあり、優しさもある。
時代の激流のなかで、揺れ動く家康の人間味あふれる生き様。
松本潤さんが表現する新しい家康像を、
有機的かつ躍動感のある文字の表情で描き出したいと考えた。
悩みながら、翻弄されながらも、なし得た天下統一の偉業。
円形の塊は、一本道ではいかず必死に時代を転がり続けた家康の人生の旅路を表現している。
■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、2023年放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK