加藤清史郎、『競争の番人』でTHE後輩キャラ好演 元“こども店長”が向き合う父子関係
「アレス電機」をめぐる公取と検察のバトルの行方は? ダイロクは、柴野を追い詰めることができるのか? と気になることは多々あるが、特にひっかかるのが、敦夫と洸介の六角親子の関係。敦夫が突然やってきたとき、意外そうにしていた洸介を見るかぎりでは、普段から良好なコミュニケーションをとっているわけではなさそう。第5話では、検事の父がいる洸介が公取にいる理由や、2人の関係性も明らかとなるようだ。
こうした公取をはじめとした、弁護士、検察官、裁判官などのお仕事ドラマにおいて、重要になるのが主人公やヒロインを支える脇役の存在だ。題材になじみがない分、どのように事件を解決に導くのかも楽しみなところだが、脇役が光ると、さらに物語に面白みが加わる。
『競争の番人』の第1話〜第3話では、天沢雲海(山本耕史)が専務を務める「ホテル天沢」の納入業者イジメの件を濃厚に描いたため、ダイロクメンバーの人となりを知る機会は少なかった。第5話以降、ようやくスポットを浴びることになりそうだ。
洸介は、ダイロクの中でもイジられ役。新人の白熊に対してはフォローにまわり、小勝負や桃園千代子(小池栄子)のムチャブリにはしっかり応えるTHE後輩キャラだ。彼にどんな過去があるのか。彼の人生を知ることで、また新たな洸介像を垣間見ることができるのが楽しみでならない。
そのほか、六角親子を演じる加藤清史郎と羽場裕一の対峙シーンも見どころ。2時間ドラマ、映画、舞台など多方面で活躍する羽馬と、子役時代に“こども店長”で一世風靡し、近年では『ドラゴン桜』第2シリーズの生徒役でも話題となった加藤が、この複雑な父子関係をどう演じてくれるのかーー。
「アレス電機」の優越的地位の濫用を軸に、敦夫と洸介の微妙な関係にも注目しながら観ると、さらに楽しめそうな第5話。今後は、小勝負と何やら接点がありそうな国土交通省の藤堂清正事務次官(小日向文世)との過去はもちろん、本庄、桃園、風見慎一(大倉孝二)ら脇役フィーチャー回も見てみたいものだ。
■放送情報
『競争の番人』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎、寺島しのぶ、岡田義徳ほか
原作:新川帆立『競争の番人』(講談社)
脚本:丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗、蓼内健太
演出:相沢秀幸、森脇智延
プロデュース:野田悠介
制作・著作:フジテレビ
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