『幽☆遊☆白書』実写化を機に配役問題を考える ファンが求める本質は“原作への理解度”

 一方、「テニミュ」の愛称で親しまれているミュージカル『テニスの王子様』以降、大きなコンテンツとして人気を博しているのが2.5次元舞台作品だ。2.5次元作品はどの作品を見ても一定のキャラクター造形クオリティを保っており、ファンから批判されることも非常に少ない。またキャストは若手から古参まで幅広い層から選出される傾向が強いため、人気や話題性をもとにキャスティングする必要が実写化作品に比べ少ない部分も影響しているだろう。近年では2.5次元俳優が映像作品にも多く出演するようになってき来ているが、ホームである舞台で活躍することの方が多く、観客やファンが求めるものへの理解度が高い。

 本作でメインキャストを演じる志尊淳はテニミュ出身の役者であり、映像デビュー後もドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(フジテレビ系)や映画『帝一の國』(2017年)、『さんかく窓の外側は夜』(2021年)などに出演。また本郷奏多は数多くの実写化作品に出演しており、原作ファンから信頼を寄せられている。北村匠海も上杉柊平も、過去に漫画原作の作品に出演した経験がある役者だ。

 他作品とは違ったプレッシャーが役者にのしかかる実写化作品だが、過去多くの人気漫画原作作品に出演し評判を集めて来た役者たちが揃っている今作。ビジュアルが公開された段階で批判を集めてしまっているが、彼らの演技や表現力を考えれば、キービジュアルだけで判断するのはまだ早計なのではないか。まずは映像がどんな形で仕上がるか心待ちにしたい。

■配信情報
Netflixシリーズ『幽☆遊☆白書』
Netflixにて、2023年12月全世界同時配信予定
出演:北村匠海、志尊淳、本郷奏多、上杉柊平
原作:冨樫義博『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)
監督:月川翔
脚本:三嶋龍朗
VFXスーパーバイザー:坂口亮(Scanline VFX)
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆
プロデューサー:森井輝
制作プロダクション:ROBOT
企画・製作:Netflix

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