『還魂』ついにムドクが人間を襲う? 嫉妬から愛にあふれるイ・ジェウクの表情にも注目
チン・ムは術師とその弟子との還魂術を披露していた。部屋に集まっていたのは高貴な服装をした人たち。恐らく富や権力がある者を中心に還魂人にしているのだろう。ソンニムを破滅させテホ国を手に入れるためには、力のある者から支配するのは当然である。
偽のブヨンに選ばれたソイ(ソ・へウォン)の任務は、チン家の院長チン・ホギョン(パク・ウネ)の心を掴んで連れてくること。チン家の力を得るには、チンヨ院の扉を開けられなければならない。つまり誰かとホギョンを還魂させるつもりなのではないだろうか。
また王妃のソ・ハソン(カン・ギョンホン)は還魂人であり、チェ家の巫女だという事実をキム内官(チョン・ジスン)が吐露する。200年前のチェ家と「氷の石」との繋がりが濃厚になってきた。しかしチン・ムに追魂香を渡していることから、王妃は還魂術が使えないようである。となれば還魂人の暴走を止められる力はあるのだろうか。真の団主が王妃だと思っていたが、さらに勢力を持つ者がいるとも考えられる。誰だとは確信が持てないが、今見えているよりも確実に敵の数は多い。
還魂人は斬られると石化が進み、その姿はまるでゾンビのような化け物である。“化け物から世界を守る”ユルと“世界から化け物を守る”ウク。ムドクとの関係性を現している言葉でもあるが、二人の目的は同じだ。ムドクの暴走を防ぎ、「氷の石」を見つけ出すこと。現時点ではそれぞれの方法でムドクを守っていくしかない。
暴走したキム内官に襲われたムドクは、ついに人間の気を吸い上げてしまった。第8話でギルジュ(チェ・ジホ)に還魂されそうになったウクを助けたのと同じく、ナクスではなくブヨンの魂が自分自身を守ったのだろう。
ブヨンは生まれてくるはずのない命だった。お腹の中で亡くなってしまったブヨンを生き返らせるため、ホギョンがチャン・ガン(チュ・サンウク)に「氷の石」を使ってほしいと懇願するシーンが描かれている。「氷の石」によって生まれてきたブヨンとウクは、出会う運命だったのかもしれない。けれど、ムドクに触れたら死ぬかもしれないとわかっていても迷わず「大丈夫だ」と抱きしめたウクがムドクの運命を変えていくように、ムドク(ナクス)とウクには自らの運命を切り開いてほしいと願う。
■配信情報
『還魂』
Netflixにて独占配信中
(写真はtvN公式サイトより)