山田裕貴「戻ってきてくれないか?」 『ちむどんどん』久々に流れた夫婦水入らずの時間
『ちむどんどん』(NHK総合)第63話では、教師としての壁にぶつかっている良子(川口春奈)が、久しぶりに別居中の夫・博夫(山田裕貴)の元を訪れる。一方、鶴見では、暢子(黒島結菜)が和彦(宮沢氷魚)への思いを断ち切る決意をしていた。そんな矢先、暢子は「あまゆ」で和彦と2人で時間を過ごすことに。
良子は、誠(潤浩)への誤った対応で教師としての自信を失っていた。博夫の家を訪れたときから、良子はずっと俯いたままだ。博夫はそんな良子を励ます。博夫は良子と同じように、教師としての壁にぶつかったことがあると話す。
「俺たちは教員免許は持ってるけど、人としてはまだまだ不完全」
「立派な教師にはなれないし、ならなくてもいい」
自分の考えを話す博夫の顔つきは優しく、良子の気持ちに寄り添っていることがわかる。博夫の言葉と彼の穏やかな笑顔に励まされた良子は顔をあげ、笑顔を見せた。博夫と良子は久しぶりに夫婦水入らずの時間を過ごす。博夫が「戻ってきてくれないか?」と聞いたとき、良子は「それとこれとは別さぁ!」と返すのだが、その表情はとても明るい。
その後、良子は誠と向き合う。先のシーンで博夫は「上から目線で子供たちと向かうんじゃなくて、もっと子供たちの話を聞いて、子供たちから教わっていけばいいんじゃないか」と言っていた。良子は誠にあやとりを教えてもらい、距離を縮める。誠は良子の「この前は、ごめんなさいね」という言葉を聞き入れた。
ここ最近の回の良子は、夫婦の関係や教師としての在り方に課題を抱えていたために、厳しい表情をしていることが多かった。第63話では、久々に良子らしい明るい笑顔を見ることができた。女性が働きに出ることを認めない石川家との問題は未だ解決していないものの、少しずつ課題が解決されていく兆しが見える。