栗山千明、不安だった10代からの変化 「いろんなことを受け入れられるようになってきた」
「10代の頃って、常にどこか不安だった」
ーー栗山さんが原作ものをやる際に気を付けていることはあったりしますか?
栗山:キャスティングしていただいた時点で、少なからずハマるだろうと思ってくださっているということなので、あとは自分がどれだけそのキャラクターになりきることができるかだと思っています。いろいろな捉え方があると思いますけど、私は原作に寄せたいタイプなので。
ーーまさに今回のオリヴィエもそうですよね。
栗山:やっぱり漫画やアニメが好きで、好きだからこそ「こうあってほしい」という期待がどうしても生じてくるんですよね。なので、なるべく寄せていくことは意識しています。それでもやっぱり完璧にはどうしたってできないので、そこから溢れ出た部分が私自身の要素として魅力的にできればいいなと思っています。
ーー2020年にそれまで所属されていた事務所を離れて独立されてからも映画やドラマに大活躍ですが、独立後の働き方で何か変化はありましたか?
栗山:事務所に所属していたときは、私がお芝居に集中できるように、スタッフの方々が見えないところで本当にいろんなことをやってくださっていたんだなということを、独立してからより実感するようになりました。それに付随するように、いまはひとつひとつのお仕事に取り組むときの向き合い方が、より濃くなった気がします。
ーーやりたいことだったり、出演する作品に変化が生じたり……ということもありそうですよね。
栗山:いや、でもそれはあまり変わらなくて。私はなるべく自分ができる役、私を求めていただける役は、どんな役でもやっていきたいなと思っているので、そういう役に積極的に取り組みながら、自分の能力を発揮していきたいです。
ーー栗山さんは10代の頃から『バトル・ロワイアル』や『キル・ビル Vol.1』など大ヒット作で強烈な印象を残されてきましたよね。ご自身では当時からどのような成長を遂げていると思いますか?
栗山:お芝居に関しては先輩方から勉強させていただくことが常に絶えないので、自分ではなかなか計り知れないところがあって。ただ、現場での取り組み方だったり自分の空気感だったりは、どんどん変わってきているのかなと思います。10代の頃って、常にどこか不安だったんですよ。
ーー不安だった?
栗山:周りの人が怖かったというか……振り返ると、いろんなことにすごく警戒していたような気がします。「みんな私を騙そうとしてる!?」じゃないですけど(笑)、どこかでそういう緊張感がありました。でも、「みんなそんなに怖い人たちじゃない」とだんだん信じることを覚えてから、どんどん変わっていきましたね。
ーー当時は疑うところから入っていたと。
栗山:はい。なのでそういう意味では、いろんな人、いろんなことを受け入れられるようになってきたかなと思います。それと、素敵な先輩方の人間性に触れて、私もこういう振る舞い方をしたいなと思ったり。演技はなかなか上手くならないですけど、そういうマインド的な部分は周りの方々を参考にしながら、どんどんいい方向に向かえるように取り組んでいけるよう、日々心がけています。
■公開情報
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』公開中
出演:山田涼介、本田翼、ディーン·フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、黒島結菜、渡邊圭祐、寺田心、内山信二、大貫勇輔、ロン·モンロウ、水石亜飛夢、奥貫薫、高橋努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太、山田裕貴、麿赤兒、大和田伸也、舘ひろし、藤木直人、山本耕史、筧利夫、杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン、佐藤隆太、仲間由紀恵、新田真剣佑、内野聖陽
原作:荒川弘『鋼の錬金術師』荒川弘(『ガンガンコミックス』スクウェア·エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦、宮本武史
企画·制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー·ブラザース映画
製作:映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
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