燃え殻エッセイ原作などディズニープラス「スター」オリジナル3作品の配信決定

 ディズニープラスが、ディズニープラス「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ3本の制作を開始し、2022年秋から順次配信されることが決定した。

 「スター」オリジナルは、ディズニーが約100年にわたり世界中の観客に愛されるエンターテインメントを送り届けてきた経験から、各国の才能溢れるトップクリエイターや俳優たちと協働して制作する、従来のディズニーのイメージに留まらない多種多様なテーマやジャンルの映画・ドラマ・アニメーション作品を指す。日本でも、国内屈指のクリエイター&キャスト陣と共に、日本の文化・精神性に根差しながらも普遍的なメッセージの込められた、世界水準の物語をオリジナルアニメやドラマとして世界へ配信される。

 ディズニープラス「スター」の日本発オリジナル作品について、制作を統括するディズニープラス エグゼクティブ・ディレクターの成田岳は「この度日本から世界の皆さんに素敵な作品をお届けすることができ、うれしく思います。我々が標榜する、世界中の人々が共感できるストーリーテリングが体現された3作品になっています。それぞれ日本を代表する最高のクリエイター&キャストによる、大人の恋愛・青春物語・サスペンス人間ドラマなど、多彩なラインアップを是非お楽しみください」と日本発のオリジナル作品への自信を明かした。

 作家・燃え殻による同名のエッセイをドラマ化する『すべて忘れてしまうから』は『あの子は貴族』を監督した岨手由貴子、映画『さかなのこ』の公開が控えている沖田修一、『ドライブ・マイ・カー』の脚本・監督補の大江崇允が監督・脚本を担当し、ドラマオリジナルの物語を紡ぐ。岨手監督は「“日常の悲喜交々”という言葉にはおさまらないユニークでナイーブな原作の世界観を、連続ドラマシリーズという時間の連なりで描くことにとても興奮しています。加えてスーパー16mmでのフィルム撮影(!)というチャレンジにも、日々武者震いしながら、スタッフ一丸となって撮影をしております」と意気込みを語り、沖田監督は「岨手監督が、燃え殻さんの原作を、自由な発想で脚本にしていて、その中で、2話分ではありますが、楽しく参加させていただきました。あとは、昔から大好きな俳優の方とご一緒できることに、大きな喜びを感じながら撮影させていただきました」とコメント。そして大江監督は「素晴らしいスタッフに包まれて、素敵な俳優の方々が演じる。肩の力を抜いて、ゆったりとそれを堪能して頂きたい作品です。こんな時間の使い方っていいよなと思います。関わることができてとても光栄でした」とそれぞれが思いを語った。

 1992年に公開された映画『シコふんじゃった。』の新たな物語を描くドラマ『シコふんじゃった!』で総監督を務めるのは、前作の監督・脚本を務めた周防正行。30年の時を経て、再び本作を制作するにあたり「初めて学生相撲を見たときは本当にビックリした。その日、人生で初めてまわしを締めたとしか思えない学生が、国技館の土俵で相撲を取っていた。面白かった。すぐに『シコふんじゃった。』というタイトルと共にストーリーが頭に浮かんだ。あれから30年、果たして今どきの若者がどんな物語を紡ぐのか。練り上げたシナリオは、思いも寄らない展開で、チャーミングなキャラクターたちが右往左往する。オーディションで決まった若い俳優たちも飛び切り個性的だ。きっと、思いっきり楽しくて、時には切ない、面白いドラマになるだろう。ちなみに60代も半ばとなったボクは、毎週土曜、250回シコふんでます!」と語る。監督を『カツベン!』などで周防正行監督作品に携わってきた片島章三が務める。「今回演出を担当する事は光栄かつ責任の重さを感じています。『シコふんじゃった。』は多くの同系統作品が生まれる原点となった金字塔的作品ですから。映画同様コメディを基調に、今時の若者が地味で泥臭い世界に身を置く事での葛藤、特に今作は様々な新しい要素を盛り込みました。男女問わず多くの方に見て頂きたいです」と喜びを明かす。制作は、映画『Shall we ダンス?』、『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』などのアルタミラピクチャーズ。映画『シコふんじゃった。』を手掛け、周防監督のほぼすべての作品に携わってきた桝井省志がプロデューサーを務める。本作は、映画から30年後の教立大学相撲部を舞台に繰り広げられる、現代の若者たちの魅力のつまった新しい時代の青春ストーリーとなる。

 累計発行部数180万部を超えた二宮正明が放つ衝撃の同名サスペンスコミックをドラマ化する『ガンニバル』に挑むのは片山慎三監督。片山監督は「ガンニバルは法を守る警察官と村の風習を守る者たちとの対立をそれぞれの立場から真摯に描きつつ、わかりやすい善悪ではない、常識を揺さぶるような作品に仕上げたいと思っています」と意気込みを語る。主演に柳楽優弥、脚本に大江崇允、プロデューサーに『闇金ウシジマくん』シリーズを手掛けた岩倉達哉、『ドライブ・マイ・カー』の山本晃久で制作される。

■配信情報
『すべて忘れてしまうから』
ディズニープラス「スター」で2022年秋配信予定
原作:燃え殻『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊)
監督:岨手由貴子、沖田修一、大江崇允
脚本:岨手由貴子、沖田修一、大江崇允

『シコふんじゃった!』
ディズニープラス「スター」で2022年秋配信予定
原作・総監督:周防正行
監督:片島章三、後閑広、廣原暁、植木咲楽
脚本:鹿目けい子
プロデューサー:桝井省志、土本貴生、吉野圭一

『ガンニバル』
ディズニープラス「スター」で2022年冬配信予定
原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
出演:柳楽優弥ほか
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉

公式サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp
公式Twitter:@DisneyPlusJP
公式 Instagram:@disneyplusjp
公式 Facebook:@DisneyPlusJP

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