本田翼「いろいろなことに挑戦できた」 前作から完結編まで『鋼の錬金術師』5年間の変化

本田翼が語る、『鋼の錬金術師』5年間の変化

 2017年に公開された映画『鋼の錬金術師』の続編が、『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』として5月20日、6月24日に2部作連続で公開される。原作の最終話までを描き切る、前作から約5年ぶりとなる今回の続編。『復讐者スカー』では、かつて国軍によって滅ぼされたイシュヴァールの民の復讐のために、全ての国家錬金術師の抹殺を誓う男・スカー(新田真剣佑)を中心に物語が展開し、主人公のエド(山田涼介)も命を狙われることになる。

 本作で新たに登場するスカーの過去と深い関わり持つのが、エドとアルの幼なじみで、機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベルだ。前作から引き続きウィンリィを演じる本田翼に、5年ぶりの続編への思いや、5年間での自身の変化などについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

「最後まで描き切れることが嬉しかった」

ーー5年ぶりの続編となりますが、話を聞いたのはどのタイミングだったんですか?

本田翼(以下、本田):1作目を撮って、1~2年経ったタイミングだったと思います。最初に思ったのは、「ウィンリィが年を取っちゃう!」でした。1作目からの繋がりを考えると、早く撮りたいと思いました。それと、新しいキャラクターもたくさん登場するので、誰がどのキャラクターを演じるのかもすごく楽しみでした。

ーー以前インタビューさせていただいたときに、続編をやる意味についてお話を伺いましたが(参考:本田翼、『絶対零度』続投で意外な告白 「サバサバした小田切は自分に近い役」)、今回の『ハガレン』の続編についてはどのように感じていらっしゃいますか?

本田:原作ありきの作品なので、1作目のときから「この先も描きたいね」という気持ちがキャスト・スタッフみんなにあったと思います。なので続編の話を聞いたときは最後まで描き切れることが嬉しかったです。

本田翼

ーー続編をやりたいという気持ちは前作の頃からあったんですね。

本田:山田(涼介)さんたちとも、「もし続編があったら、誰がどの役をやるのか」「あの人だったら嬉しいな」という話をよくしていました。そのときから、キング・ブラッドレイは舘ひろしさんのイメージがあったので、本当に舘さんがやってくださると知ったときは感動しました。もちろん他の皆さんの完成度の高さにもとても驚いたんですが、舘さんのブラッドレイを見たときは鳥肌が立ちました。軍服がよくお似合いで、本当にカッコよかったです。

ーー逆に意外だった方はいらっしゃいますか?

本田:意外というか、全然わからなかったのが筧利夫さんです。一緒のシーンはなかったのですが、フーの格好をしている姿を見たときに、まったく筧さんだと分からなくて……。

ーー確かに、事前に情報を知らなかったらわからないかもしれません。

本田:フーすぎてビックリしちゃいました。一瞬気づかずに通り過ぎてしまったんですけど、筧さんから声をかけてくださってようやく気づいたぐらいでした(笑)。

本田翼

ーー久しぶりに演じるウィンリィ、役に戻るのは大変ではなかったですか?

本田:もともと原作が好きでしたし、原作やアニメを見返すことでウィンリィのことを改めて理解できたので、そこに関しては大丈夫でした。原作やアニメを久々に見返して、新たに思うこともあったりして。

ーー具体的にどういうところですか?

本田:子どもの頃は、純粋に楽しいという気持ちになったり、素直に感動していただけだったのが、大人になると、敵側の気持ちがかなりわかるようになりました。“敵=悪”だと思っていたんですけど、必ずしもそうとは限らず、ちゃんと目的があって動いていて、それぞれに戦う理由があるんだなと。そういうことがわかってくると、敵に対しても情が湧くというか……改めて奥深い物語だと感じました。

ーー『復讐者スカー』では、ウィンリィが新田真剣佑さん演じるスカーと対峙する重要なシーンも描かれました。

本田:スカーの過去を知るという、ウィンリィにとっての重要なシーンが、撮影の初日とか2日目ぐらいにあったんです。まだウィンリィに戻るためのリハビリもできていないぐらいの状態だったんですけど、思いのほかすんなり入ることができて自分でも驚きでした。でもそこは、しっかり気持ちを作る時間もいただけて、落ち着いて臨むことができたので、監督に感謝しています。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる