『ちむどんどん』上白石萌歌が川口春奈に向けた眼差し 内気な歌子の問いかけはどう響く?

『ちむどんどん』歌子の問いかけはどう響く?

 『ちむどんどん』(NHK総合)第33話では、暢子(黒島結菜)がオーナーの房子(原田美枝子)との料理対決に備えて、ペペロンチーノ作りに没頭する。順次(志ぃさー)、トミ(しるさ)、智(前田公輝)に協力してもらいながら試作を重ねた暢子は、ペペロンチーノは奥が深く、難しい料理であることを身に染みて実感する。一方、沖縄では良子(川口春奈)が金吾(渡辺大知)との結婚を決意する。

 第33話は、結婚を決意してもなお苦悩する良子の姿が切ない回だったが、良子を気にかける暢子と歌子(上白石萌歌)の優しさも心に残る。

 浮かない顔の良子の元へやってきた歌子は「名護の手紙の人はいいの?」と、良子の本心に問いかける。良子が「うちの幸せはもうそこにはない」と口にしたとき、歌子は心配そうに彼女を見つめる。良子がいまも石川博夫(山田裕貴)に想いを寄せていることも、良子が自身で口にした言葉も、彼女の本当の気持ちだと歌子は感じたはずだ。歌子が心配する眼差しには、良子の苦悩に寄り添おうとする優しさがあった。

 姉の幸せを願う歌子は、博夫に会いに行くという行動をとった。内気な歌子の問いかけは博夫を戸惑わせるが、デージ恥ずかしがり屋の歌子は勇気を振り絞る。

「(ネーネーが結婚して)幸せじゃないなら、ネーネーを止めてください」

 兄・賢秀(竜星涼)や良子、暢子に比べ、引っ込み思案な印象が強い歌子だが、博夫に会いに行くという思い切った行動を見る限り、実は一番行動力のあるキャラクターなのかもしれない。

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