『ちむどんどん』暢子がオーナーの房子に真っ向勝負 山田裕貴演じる博夫の本心は?

『ちむどんどん』暢子が房子に真っ向勝負

 『ちむどんどん』(NHK総合)第32話が5月24日に放送された。

 イタリアンレストラン「アッラ・フォンターナ」での10連勤を終えた暢子(黒島結菜)。しかし、どこかすっきりしない表情だ。「うちはもっと楽しく、仲よく働けると思ってたのに」と智(前田公輝)に愚痴をこぼしてしまう。そんな暢子を突き放すように、智は「どの仕事も最初はきつくて当たり前」と言い、沖縄居酒屋「あまゆ」店主の順次(志ぃさー/藤木勇人)も同調する。沖縄県人会の人々は劣悪な環境で力仕事などの労働に従事し、智も旅費を稼ぐため、大阪で工場の廃液運びをしていた。

ちむどんどん

 三郎(片岡鶴太郎)によると、暢子の父の賢三(大森南朋)も「暢子ちゃんくらいの年の頃、ここで同じように働いていた」。三郎は「似たような気持ちになったんじゃねえかな。今の暢子ちゃんと」と続ける。「たくさん聞きたいことがあったのに」と暢子。賢三が生きていたら、三線を弾いて歌いながら「暢子は暢子のままで上等」と言って励ましてくれたことだろう。

 休日明けに出勤した暢子は、心機一転、厨房でも元気いっぱいに振る舞う。パセリをコンカッセ(粗めのみじん切り)にし、メモを見ながら食材を用意する。料理長の二ツ橋(高嶋政伸)に野菜を入れるタイミングを尋ねるなど、熱心に取り組む。まかないが料理の審査を兼ねていることを知った暢子は、オーナーの房子(原田美枝子)にまかないを作らせてほしいと申し出る。

 房子の答えは「ダメ。まだ早い」。当然だろう。まだ入って10日かそこらで、めぼしい実績もないのだから。だが暢子は引かない。「あまゆ」で、県人会を抜けた房子が「鼻っ柱の強い金の亡者」で「助け合いの精神を忘れた人でなし」と聞いていたからだ。暢子は「オーナーは自分も料理をしないくせに偉そうです」と房子に真っ向勝負を挑んだ。こうして、まかない当番あるいはクビを賭けて、暢子は房子とペペロンチーノを作って対決することになった。

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