『ビリーバーズ』に毎熊克哉&原作者の山本直樹が出演 磯村勇斗が無人島で暮らす予告編も
磯村勇斗主演映画『ビリーバーズ』に毎熊克哉と原作者である山本直樹が出演することが発表され、あわせて予告編と場面写真が公開された。
原作は、『Blue』『レッド』などを代表作に持つ山本が、カルトの世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した同名漫画。『アルプススタンドのはしの方』『愛なのに』『女子高生に殺されたい』の城定秀夫が自ら本作の映画化を熱望し、監督を務めた。
とある孤島で生活をする2人の男と1人の女。男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、揃いのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送り「安住の地」へと旅立つ日に思いを馳せていた。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験、といったメールで送られてくる不可解な指令を実行し、時折届けられる僅かな食料でギリギリの生活を送る。それらすべてが、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化し「安住の地」へ出発するための修行なのだ。だが、飢えとの戦い、突如現れた外界からの侵入者、ほんの僅かなほころびは、徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく。
『ケンとカズ』『孤狼の血 LEVEL2』『猫は逃げた』などの毎熊は、DVをふるう夫から副議長を救い出し、ニコニコ人生センターに勧誘した「第三本部長」役を演じる。また、原作者の山本は、ニコニコ人生センターの信者たちから慕われるカルト団体の主宰者「先生」役で出演する。
公開された予告編では、ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属している2人の男と1人の女による、無人島での共同生活が描かれる。俗世の汚れを浄化し“安住の地”へ出発するための修行なのだが、そんな日々のほんの僅かなほころびから、3人は徐々に互いの本能と欲望を暴き出してゆく。前半の長閑な孤島生活から一転、後半はカオスな世界に突入する。また、音楽を担当した曽我部恵一によるサウンドトラックと、書き下ろしの主題歌「ぼくらの歌」(ROSE RECORDS)も聞くことができる。
コメント
曽我部恵一(音楽)
山本直樹×城定秀夫。透明なエロスとタナトスが真っ赤に爆発するに決まっている。そんな映画に音楽をつけろと。強大な思想に幻惑され、絡め取られていく個人の純情。自分の何かが間違いを、バグを起こすような方向に行け行けと、自らを鼓舞しながら音楽を作った。それで、ぼくの中のエロスとタナトスも、この夏のなかで少しは解放されたようです。
毎熊克哉(第三本部長役)
副議長と恋仲の噂もある幹部。 とんでもない問題作がこの世に! 生まれ出て。ほっぽり出されて。どうやって生きていこうかと路頭に迷い。何かを信じてしがみつき。騙されて。交差して。またひとりぼっち。でもまた信じたい。努力しなければ。僕は第三本部長という役を演じました。この映画には希望があるはず! お楽しみに。
山本直樹(主催者“先生”)
人生初弾着、初血糊という貴重な経験をさせていただきました。個人的にはこっ恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけたら幸いです。原作者として自分が20数年前に書いたセリフを面白がり、感銘を受け、笑えたというのは、城定監督と役者陣の素晴らしさによるものなのでしょう。
■公開情報
『ビリーバーズ』
7月8日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
主演:磯村勇斗、北村優衣、宇野祥平、毎熊克哉、山本直樹
原作:山本直樹『ビリーバーズ』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)
監督・脚本:城定秀夫
音楽:曽我部恵一
主題歌:曽我部恵一「ぼくらの歌」(ROSE RECORDS)
制作プロダクション:レオーネ
配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
2022年/日本/カラー/5.1ch/シネマスコープ/118/R-15
(c)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
公式サイト:https://believers-movie2022.com/