『アネット』出演の日本人俳優 古舘寛治、水原希子、福島リラのコメント&場面写真公開

『アネット』出演、古舘寛治、水原希子ら語る

 4月1日よりユーロスペースほかにて全国ロードショーされる『アネット』に出演する古舘寛治、水原希子、福島リラのコメントが場面写真とともに公開された。

 本作は、製作プロデューサーも務めた『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライバーと『サンドラの週末』のマリオン・コティヤールを主演に迎え、『汚れた血』『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラ。

 スパークスがストーリー仕立てのスタジオアルバム『アネット』として構築していた物語が、カラックスとの出会いによって映画へと発展、劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まった一作となった。また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な想いを語る本作には、カラックス自身の人生が色濃く反映されているという。

 攻撃的なユーモアセンスが人気のスタンダップコメディアン・ヘンリー(アダム・ドライバー)と国際的な美貌のオペラ歌手・アン(マリオン・コティヤール)の2人が惹かれあい、愛する子供“アネット”が生まれる。世間からも祝福され、仲睦まじく暮らしていた 2 人。しかし、そんな幸せな時間は束の間、彼らの世界の全てが、少しずつ“闇”へと近づいていくーー。

 公開されたのは、本作に出演する3人の日本人キャスト、古舘、水原、福島の場面写真。アンとヘンリーの娘アネットの出産に立ち会う医師を演じた古舘は、「本人に会わないと決められないと言うカラックスは私のウェブサイトの動画を見て決めてくれたと聞いた」「その後に歌のリモートオーディションもあり、高い音の出ない我が喉がギリギリにクリアした。たった一日の撮影だったけどカラックスの演出はとても楽しかった」と振り返り、「この傑作はぜひ映画館の大きなスクリーンで味わって欲しいです」と作品をアピール。

 古舘とともに出産に立ち会う看護師を演じた福島は「観る人を今までみたことのない不思議な世界に連れて行ってくれる」とコメント。ある理由でヘンリーと闘うことになる女性の1人を演じた水原は、出演のきっかけを「坂本龍一さんがカラックス監督に私を推薦してくれた」と明かし、カラックス監督が「歌っている私のすぐ横で演出していましたが、何かを作るのに対して決まりがなく、こんなに自由でいいんだと感じました。すごく褒めてくださり、私ものびのびと表現に集中することができました」と語っている。

 古舘、水原、福島のコメント全文は以下の通り。

コメント

古舘寛治(俳優)

コロナ禍のせいで公開の遅れたアネット。私もようやく少し前に観ることが出来た。傑作だった。少しでもそんな作品に出られたことを幸運に思う。実はある方が私を推薦してくれたのだという。本人に会わないと決められないと言うカラックスは私のウェブサイトの動画を見て決めてくれたと聞いた。その後に歌のリモートオーディションもあり、高い音の出ない我が喉がギリギリにクリアした。たった一日の撮影だったけどカラックスの演出はとても楽しかった。人を乗せるのが上手い⻄洋文化のせいもあるだろう。本来映画の撮影ってこんなに楽しいものなんだということを思い出させてくれた。柔和なカラックスに代わって軍曹のような助監督が現場の規律を保ってもいた。大事なことを共演者と喋っていても「シーーーーっ」と黙らせるのだ(笑)。ケイタリングのうまさと種類の多さにはびっくりしたのも忘れられない。この傑作はぜひ映画館の大きなスクリーンで味わって欲しいです。

水原希子(モデル・女優)

坂本龍一さんがカラックス監督に私を推薦してくれたのが出演のきっかけでした。監督は日本人俳優を探していて、私もちょうどパリにいたので監督のオフィスを訪ね、後日、歌のオーディションを受けることになりました。自分なりに練習して臨みましたが、出演が決まってすごく嬉しかったです。撮影では、私以外はプロのミュージシャンで緊張しましたが、カラックス監督は本当に穏やかな方で、いい意味でリラックスした現場でした。歌っている私のすぐ横で演出していましたが、何かを作るのに対して決まりがなく、こんなに自由でいいんだと感じました。すごく褒めてくださり、私ものびのびと表現に集中することができました。撮影を通して多くのことを学ばせていただきましたし、出演できてとても光栄だと思っています。

福島リラ(モデル・女優)

レオス・カラックス監督×スパークスのミュージカル映画!?」とお話を頂いた時は、とにかくどんな作品になるのかワクワクしました。初めてのアンサンブルで緊張しましたが、監督の気さくさで楽しくできました。彼独特の魔法がかかったこの作品は、観る人を今までみたことのない不思議な世界に連れて行ってくれると思います。

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■公開情報
『アネット』
4月1日(金)ユーロスペースほか全国ロードショー
監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル&LC
出演:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤールほか
配給:ユーロスペース
上映時間:140分
(c)2020 CG Cinema International/Theo Films/ Tribus P Films International/ARTE France Cinema/UGC Images/DETAiLFILM / Eurospace/Scope Pictures/Wrong men/Rtbf (Televisions belge) /Piano
公式サイト:annette-film.com

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