亀梨和也、『連続ドラマW 正体』での中田秀夫監督&貫地谷しほりとの撮影現場を振り返る

亀梨和也が『連続ドラマW 正体』を振り返る

 3月12日よりWOWOWで放送・配信される『連続ドラマW 正体』の撮影現場レポートが到着した。

 染井為人の同名小説を映像化する本作で亀梨が演じるのは、ある夫婦の殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木慶一。移送中に脱獄し、逃走しながらも潜伏先で関わった人々を窮地から救っていく。そしてその彼が指名手配中の死刑囚だと気が付いた時、「彼は本当に殺人犯なのか?」と救われた人々は疑問を抱き始める。

 『事故物件 恐い間取り』の中田秀夫監督と亀梨が本作で再タッグ。そして『連続ドラマW 夜がどれほど暗くても』や『ミュジコフィリア』の谷口正晃監督が第3話と第4話を手がけ、WOWOW開局30周年記念『連続ドラマW 華麗なる一族』や第44回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した『Fukushima50』の前川洋一が脚本を担当する。

 2021年10月、あるオフィスを借りての撮影が朝から行われていた。⻲梨は「おはようございます」と言いながら真っ白のスーツに金髪という出で立ちで登場。⻲梨が演じているのは、死刑判決を受けながらも逃亡を続ける鏑木慶一。その鏑木が身分を偽り、フリーライター“那須隆士”と名乗って、WEB編集プロダクションのディレクター安藤沙耶香(貫地谷しほり)に初めて会うシーンだ。

 ⻲梨は「ここまで明るい髪色にしたのは初めて。ブリーチをしたのも10年以上ぶりですよ。金髪姿が自分でもまだ見慣れなくて」と笑いながら、鏡の前で自ら髪を整える。応接室に入り、⻲梨から“那須”の顔に。女性向けサイトでライター兼ディレクターを務める安藤が、これまで仕事を頼んでいたライターの那須と初めて顔を合わせる場面。安藤役の貫地谷しほりもスタッフに挨拶をしながら部屋へ。

 この出会いのシーンの見せ方に、強くこだわったという中田監督は、視聴者に衝撃を与えたいという意図を、⻲梨と貫地谷に丁寧に伝える。雑談をしながら契約書に判を押したりと日常的な動きをするが、2人の内面にはそれぞれの思惑が渦巻いている。カメラを滑らかに移動させるためのレールが室内に敷かれ、本番では2人の表情をつぶさに捉えることとなった。

 亀梨は「ここは鏑木が“遠藤雄一”から“那須隆士”に変わる瞬間であり、視聴者にその変化を印象づけるシーンでもありますよね。芝居としては、沙耶香への視線をあまり強くしたくはないけれど、ちょっと相手を見ようとするような......。そういう雰囲気をまとったほうがいいですかね?って貫地谷さんとも話しました。沙耶香が那須に対してビビッと感じるところでもあったので、『守りたい』と思ってもらえるよう、メイクさんに美顔器をやってもらったんですよ(笑)」と語る。

 麗しい佇まいのライター那須は、なぜかキャリーケースを持ち運んでいた。その荷物に違和感を感じなかったことが、安藤の運命を大きく変えていく。亀梨は「嘘をつかなければ生きられない鏑木って、切ないですよね。その切なさは多分、『自分は何者でもない』っていう思いから来ているんだと思う。でも彼は人と会うたびに、相手とちゃんと向き合っている。遠藤、那須などの人物設定はあるけれど、人と向き合うときは鏑木本来の人間性が消えていないようにしたい。少しでも彼の素顔を感じてもらえるように、最後まで丁寧に演じていきたいですね」と語った。

■放送・配信情報
『連続ドラマW 正体』(全4話)
WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて、3月12日(土)22:00放送・配信スタート
※第1話無料放送
出演:亀梨和也、黒木瞳、市原隼人、貫地谷しほり、堀田真由、濱田崇裕(ジャニーズ WEST)、音尾琢真、若村麻由美、高畑淳子、上川隆也
監督:中田秀夫、谷口正晃
脚本:前川洋一
原作:染井為人『正体』(光文社刊)
音楽:海田庄吾
チーフプロデューサー:青木泰憲
プロデューサー:廣瀬眞子、黒沢淳、三本千晶
(c)WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/shoutai/
公式Twitter:@shoutai_wowow

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