『もしイケ』第5話は恋愛がテーマに 細田佳央太が説く、“孤独”を恐れない愛の形

『もしイケ』細田佳央太が説く愛の形

 それでも、一ノ瀬は“孤独”を恐れてしまう。1人に絞って、もしもその人との関係が壊れてしまったら。それなら、みんなに愛想を振りまいておいた方がいい。そうしたら、誰かが自分を嫌いになっても、誰かが好きでいてくれるから。

 おそらく、彼はまだ本当に好きな人に出逢っていなかったのだと思う。“孤独”になるかもしれない恐怖と引き換えても、その子の1番でありたいと願うような。一ノ瀬は、たしかに大勢に好かれているのかもしれない。けれど、彼を1番にしてくれる女の子は梓紗以外にいるのだろうか。

 一ノ瀬の気を引くために、妊娠したと嘘をつき、自殺騒動まで起こした梓紗。正直、心から肯定できる行動ではない。だが、「私だけは、あなたの味方でいる。世界中の人があなたのことを嫌いになっても、私だけは好きでいる。だから、信じて」と泣いてくれる人がいることに、一ノ瀬も救われたのではないだろうか。

 「たくさんの人から愛されるのとさ、1人の人から愛されるの、どっちが幸せなの?」という龍馬の問いかけに、「どっちもだ」と答えた父・池田良夫(皆川猿時)の気持ちも、痛いほど分かる。おそらく、どちらも幸せなのだろう。ただ、この人さえいれば……と思うほどに愛する人と巡り合えることこそが、最上級の幸せだと言えるのかもしれない。

 恋愛がテーマとなった第5話。龍馬と、学年一の美少女・桜井カンナ(遠藤さくら)も、何やらいい雰囲気である。しかし、次回の予告には、エースイケメン・柳一星(宮世琉弥)とカンナが2人で歩いているシーンが映っていて……。第6話は、龍馬の恋が大きく動いていきそうだ。

■放送情報
土曜ナイトドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00〜23:30放送
出演:細田佳央太、宮世琉弥、藤原大祐、水沢林太郎、内藤秀一郎、藤枝喜輝、遠藤さくら、速水もこみち、秋山菜津子、皆川猿時
企画・原作:秋元康
ゼネラルプロデューサー: 三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:高崎壮太(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
演出:唐木希浩、後藤庸介、二宮崇
脚本:服部隆、遠山絵梨香
(c)テレビ朝日
公式Instagram:https://www.instagram.com/moshiike_ex/
公式Twitter:https://twitter.com/moshiike_ex

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