OUTRAGEのデビュー35周年記念プロジェクト 映画『鋼音色の空の彼方へ』公開決定
名古屋のヘヴィ・メタル・バンド、OUTRAGEのデビュー35周年記念プロジェクトとして、映画『鋼音色の空の彼方へ』が5月より名古屋で先行公開、以降全国公開されることが決定。あわせてビジュアルと予告編が公開された。
名古屋・大須で生まれ育ち、今も大須を拠点に活動するヘヴィ・メタル・バンドのOUTRAGE。本作は、そんなOUTRAGEのメンバーの少年時代からバンド活動35年間の軌跡を辿るヒストリームービー。役者出演が決まった4人の若者たちを主人公に、ヘヴィ・メタルとは無縁の彼らが、OUTRAGEの歩んだ激動や葛藤を役を通して体感し、自身のふがいない生き様や苦悩がシンクロしていく中で、「信じる」「続ける」ことに気づき、自らの根源に向き合い大切な仲間とともに次のステージへと駆け出していく姿を描く。
主人公のOUTRAGEメンバー4人を演じるのは、秋田卓郎、岡陽介、兼平勝成、安藤悟の名古屋で活躍する若手たち。劇中で彼らを導く映画プロデューサーに近藤久美子、ドラム丹下役が一目惚れする“悶絶型ミューズ”に末永桜花(SKE48)、名古屋拠点ユニット「祭nine.」の野々田奏が元バンドヴォーカル役で登場。OUTRAGEメンバーもカメオ出演している。原案を音楽評論家・伊藤政則、監督をOUTRAGEの映像制作をすべて手掛ける山田貴教が担当し、オール名古屋ロケ、役者も制作/製作スタッフも在名活動者で固めた、名古屋発信の“ALL 名古屋 MADE IN 名古屋”を貫いた映画となる。
ビジュアルでは、キャストらの姿とともに、「『ヘビメタ』じゃない、『ヘヴィ・メタル』」というコピーが綴られている。
予告編は、秋田、岡、兼平、安藤が演じるヘヴィ・メタルを知らない4人の俳優が集められたシーンから始まり、演奏シーン、メンバーが一致団結していく様が描かれている。
原案者の伊藤は「彼らが用意しているのは、映画という飛び道具だけではない。これからは、様々な入り口がファンを待ち構えている。そのワクワクさせる多様性に満ちた出来事のひとつ一つが、OUTRAGEというバンドの“本質”へと、その奥深くへと、誘っていくのである。これまでOUTRAGEを知らなかった方や、浅い縁だったという方々にも、この“不器用”なバンドの電撃的な進撃は、大きな変化をもたらすことになるだろう」とコメントを寄せている。
伊藤政則 コメント
OUTRAGEほど“不器用”なバンドを他に知らない。しかし、“不器用”だからこそ、彼らは“愚直”に生き、故に、その桁違いの純粋性が機能して、今日に連なる歴史を育んできた。
本当に不思議なバンドだと思う。また、彼らは枠からはみ出してこそ、その個性の華を咲かせることが出来る。常々、そう思ってきた。保守的な色合いの強いヘヴィ・メタル・シーンの中で、OUTRAGEが埋没していかないためには、常に大衆の期待をいい意味で裏切り続けなければならない。では、究極の裏切りとは何か。それはOUTRAGEの存在から最も遠いものを具現化させることだ。ある日、丹下眞也の顔を見ていて閃いた。
「丹下、映画を作ろう!」。歴史に残る偉業の多くは、突然、閃いたアイディアから生まれた(と思う)。困り切って顔がゆがんだ丹下の表情を見て、「いいな、すぐに取り掛かれ!」と追い打ちをかけた。かくして、この壮大なプロジェクトは動き出し、OUTRAGEの映画という、誰も予想だにしていなかった世界の扉を開いていくのである。
実は、この映画制作の話と共に、オーケストラを起用して、個性的な手法で作品を練り上げるアイディアも提示している。スケールがでかければでかいほど、話の転がりは面白くなるものだ。このアイディアは既に「RE:PRISE-THE FINAL DAY 30TH ANNIVERSARY」で実現している。機を見るに敏。アイディアは太い幹となり、その行動力は彼らの新たな地平を切り拓くことになった。CD2でオーケストラが披露した秀逸なパフォーマンスは、OUTRAGEというバンドの精神的地下水脈を形成する、ダークさと逞しさ、そして、繊細さを、見事に際立たせることに成功していた。さらに、この実験の成功によって、バンドの未来には無限の可能性が広がっているのではないかと、ファンの夢を駆り立てていった。若い時代の物語ではなく、このキャリア、この年齢に達して、そのレベルに辿り着いたという、いわば、演歌歌手にも似た苦労人の世界観が、実にOUTRAGEらしいではないか。彼らが用意しているのは、映画という飛び道具だけではない。これからは、様々な入り口がファンを待ち構えている。そのワクワクさせる多様性に満ちた出来事のひとつ一つが、OUTRAGEというバンドの“本質”へと、その奥深くへと、誘っていくのである。これまでOUTRAGEを知らなかった方や、浅い縁だったという方々にも、この“不器用”なバンドの電撃的な進撃は、大きな変化をもたらすことになるだろう。
デビュー当時、名古屋の秘密兵器と呼ばれていたバンドは、21世紀の今、やっと、本物の秘密兵器になった。
■公開情報
『鋼音色の空の彼方へ』
5月劇場公開
出演:秋田卓郎、岡陽介、兼平勝成、安藤悟、近藤久美子、山中裕史、末永桜花(SKE48)、三根孝彦、酒井直斗、梨伽、高井泉帆、憲俊、野々田奏(祭nine.)、上田定行
特別出演:【OUTRAGE】NAOKI、阿部洋介、安井義博、丹下眞也
原案:伊藤政則
プロデューサー:小崎滋之
監督:山田貴教
脚本:成子貴也
THEME SONG [Inspired by the movie] :「Summer rain」「Psycho flower」/OUTRAGE
製作:「鋼音色の空の彼方へ」製作委員会
配給:スターキャット
(c)2022「鋼音色の空の彼方へ」製作委員会
公式サイト:https://haganeiro.com/
公式Twitter:@nagoyahaganeiro