イ・ドヒョン、チャン・ギヨン、ソン・ガン 2022年もブレイク必至の韓国俳優【20代編】
ソン・ガン
2021年に日本でも大旋風を巻き起こした若手俳優といえば、やはりソン・ガンの右に出るものはいないだろう。2021年には『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』、『わかっていても』など“Netflixの愛息子”っぷりを存分に発揮したが、2022年はパク・ミニョンとオフィスロマンス『気象庁の人たち:社内恋愛残酷史』に出演が決定している。「百想芸術大賞」テレビ部門大賞を受賞した『椿の花咲く頃』を演出したチャ・ヨンフン監督が演出を引き受けて大きな期待が寄せられている作品なだけに、2022年はさらなる勢いをもって駆け抜けそうな予感がぷんぷん香ってくる。
『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』
彼の俳優としてのランクをグッと引き上げた紛れもない代表作が『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』だろう。ソン・ガンは、天才的なバレエの才能を持ちながらも、様々な要因で多くの葛藤を抱える23歳の青年チェロクを繊細に演じた。ドクチュルとの出会いで閉ざしていた心を徐々に解放していく心の変化の表現はもちろんだが、彼の完璧な“バレリーノ”ぶりにも深く感動してしまう。生計のためこれまで心の奥底に眠らせていたバレエという夢に向かって走り始めた70歳のドクチュル(パク・インファン)とチェロクの温かな心の交流に感動の涙を流した視聴者も多かったことだろう。「いつ始めても遅くはない」と、夢の前で戸惑う人々の背中をそっと押した2021年の名作だ。
『わかっていても』
そして、濃厚キスを交わす二人の姿を映し出した第2話予告編が140万件以上のアクセス数を記録するなど、爆発的な人気を誇ったハイパーリアルロマンス『わかっていても』。愛は信じていないけど恋愛はしたい女と、恋愛は面倒だけどときめきは楽しみたい男。 本作がここまで人気を集めたのは、ソン・ガンが演じた、ユ・ナビ(ハン・ソヒ)を誘惑し、ハマらせてしまう“魔性の男”パク・ジェオンが、皆どこかに心当たりがある男だからではないだろうか。自分が出会っていなくても、友達の誰かが惹かれ苦しんでいた“あの男”。若者だけではなく、そんな心当たりのある“誰か”を思い出しながら、青春の危うさを懐かしむ大人の視聴者の多かったのではないかと思う。視聴者をもズルズルと引き込んでいく魔性っぷりを披露し、曖昧なズルさを巧みに表現した“危うい”ソン・ガンは沼入り間違いなしだ。
■配信情報
『わかっていても』(全10話)
Netflixにて配信中
監督:キム・ガラム
出演:ハン・ソヒ、ソン・ガン
制作:ビヨンドジェイ、スタジオN、JTBCスタジオ
写真はJTBC公式サイトより