Sia初監督作『ライフ・ウィズ・ミュージック』特報&ポスター 公開日は2022年2月25日に
Sia初監督作『ライフ・ウィズ・ミュージック』の公開日が2022年2月25日に決まり、あわせて特報映像とポスタービジュアル、新場面写真が公開された。
本作は、シンガーソングライターのSiaが初監督を務めた音楽映画。かつて薬物やアルコール依存症に陥り、自殺を試みるほど絶望した彼女が、友人と音楽によって救われた実体験を基に原案・脚本・製作を手がけた。
アルコール依存症のリハビリテーションプログラムを受け、孤独に生きるズー(ケイト・ハドソン)は、祖母の急死により長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージック(マディ・ジーグラー)と暮らすことに。頭の中ではいつも音楽が鳴り響く色とりどりの世界が広がっているが、周囲の変化に敏感なミュージックとの生活に戸惑い、途方に暮れるズー。そこへアパートの隣人・エボが現れ、優しく手を差し伸べる。次第に3人での穏やかな日々に居心地の良さを覚え始めたズーは、孤独や弱さと向き合い、自身も少しずつ変わろうとしていくが......。
公開されたポスタービジュアルでは、ズーがカラフルなビニールプールにミュージックとエボを誘いながら、平穏なひとときを過ごしている姿が切り取られている。生きる希望を失っていたズーが愛することで得られる幸せに気づくワンシーンとなっている。
あわせて公開された特報映像では、Siaが本作のために書き下ろした12曲のうち、主題歌である「Together」にのせて、「愛と音楽が、明日への光」というコピーとともに、孤独に生きるズーが、長らく会っていなかった自閉症の妹・ミュージックと暮らしながら、隣人のエボや周囲の助けを借りて明日への希望を見出すドラマシーンと、カラフルでポップな音楽シーンが描かれている。
場面写真には、Siaの自伝的な要素が盛り込まれているリアルな現実ドラマ、色鮮やかで陽気で風変わりな音楽世界、その間を行き来するSiaの独特な世界観が垣間見える。
また、本作を鑑賞したクリエイターたちからコメントも到着。作詞家・音楽プロデューサー・作家のいしわたり淳治は、「映像の美しさ、登場人物たちの豊かな表情、温かい物語、そして音楽。どこを切り取っても溢れんばかりに愛が詰まっている」とコメント。また、映像作家の関和亮は、「登場人物全てが愛おしい。圧巻の音楽と映像表現。Siaの世界にどっぷり浸れる新しい映画の誕生。人々が支え合うにはどうしたらいいのか? 一つの答えがこの映画にあります」と称賛している。
クリエイターたちによるコメントの全文は以下の通り。
コメント一覧
いしわたり淳治(作詞家、音楽プロデューサー、作家)
映像の美しさ、登場人物たちの豊かな表情、温かい物語、そして音楽。 どこを切り取っても溢れんばかりに愛が詰まっている。
関 和亮(ディレクター、アートディレクター、フォトグラファー)
登場人物全てが愛おしい。圧巻の音楽と映像表現。
Siaの世界にどっぷり浸れる新しい映画の誕生。人々が支え合うにはどうしたらいいのか? 一つの答えがこの映画にあります。
yama(アーティスト)
"誰もが不安を抱えて傷つくのを恐れてる"という言葉に共感しました。
音楽シーンの色鮮やかな世界観と歌が素敵で印象的で、愛について考えるきっかけをくれる映画でした。
内山拓也(映画監督)
めまぐるしくて脆く、まぶしくて壊れそうな機微を、うつくしく繊細に掬い取りながら、裏切らないで、これまでもかと大胆に描いていた。
歌手のみならず、表現者Siaの紛れもない眼差しがここにあった。
そして、これからのケイト・ハドソンの肩書きは『あの頃ペニー・レインと』ではなく、『ライフ・ウィズ・ミュージック』に更新すべきだろう。
辻󠄀本知彦(舞踊家、コレオグラファー)
映画を観た後、ミュージックのように目を大きく見開き、指を動かしてる自分がいた、そして空を見た、何気ない空がいつもより綺麗だと感じる。
というか、空はいつも綺麗なんじゃないかな。。。
安田現象(アニメーション作家、監督)
表現は99パーセントの苦痛と1パーセントの喜びでできている。
生きる苦しみの中に見えるほんのわずかな喜びのために、今日も自分は創作を行うのだと思い出させられた。
千原徹也(アートディレクター)
ちょっと嬉しかった、ちょっと後悔した、ちょっと悔しかった、ちょっと頑張れた、ちょっと悪いことした。ちょっと生きるのに疲れた。
そんな毎日おきるちょっとを埋めてくれるのは、音楽(MUSIC)という存在かもしれない。
音楽の大切さを、映画という表現でSiaに気付かせてもらった。
かとうみさと(映像監督)
映画の中での日常に溢れている生活音が音楽へと繋がっていくことで生まれる没入感と、物語の中での登場人物の感情表現として差し込まれるMVの素晴らしい色使い、細部に渡る演出に心を奪われました。
普通じゃない「私」が、同じく普通じゃない「誰か」と共に生き、成長していくことへの尊さを改めて実感できる映画です。
que(アニメーション作家)
切実に苦しい状況に置かれた登場人物たちが音楽シーンで見せる表情に安堵。その裏側に回り込むような視点は所詮これはただの映画でしかないが、観ている私達の実人生も所詮ただの人生でしかないといういい意味の開き直り。自閉症者から見た世界を表現したシーンは人間の知覚の多様な偏りの一つの表現としてとてもいい。
■公開情報
『ライフ・ウィズ・ミュージック』
2022年2月25日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・製作・原案・脚本:シーア
出演:ケイト・ハドソン、マディ・ジーグラー、レスリー・オドム・Jr.
配給:フラッグ
原題:Music/2021/アメリカ/107分/カラー/シネスコ/DCP/5.1ch/字幕翻訳:原田りえ/監修:山登敬之 /G
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