土屋太鳳、コンプレックスだった“声”とともに届けたい思い 「プラスの感情になってほしい」

「このお仕事は人のために続けていきたいお仕事でもある」

ーー声だけの演技に挑むにあたって何か特別に意識したことなどはありましたか?

土屋:私自身、小さいころからアニメを観て感動していましたし、弟も声優をやっているので、「気軽にやってみました」というような気持ちではできないなと。そういう覚悟を持っていたので、ちゃんと練習して臨もうということは考えていました。

ーーシオンはAIでありながらも、性格としては明るくてまっすぐで、人のことを思いやる気持ちを持っている。彼女の姿を見ていて、どこか土屋さんと重なる部分がありました。

土屋:ありがとうございます。それはうれしいです! いや、私自身はシオンほど健気ではない気はするんですけど……(笑)。でも、人のために何かをやりたいという気持ちは似ていたいですね。自分のため、というのももちろん少しはあるんですけど、このお仕事は人のために続けていきたいお仕事でもあるので。

ーー自身の姿を通して、誰かに元気や希望を与えたいと。

土屋:そういう願望は強いですね。やっぱりみんな必死で生きているので、作品を観ていただいた方には、「元気になった」とか、「もう一度ちゃんと恋愛してみようかな」とか、「私もこういう人間になりたいな」というような、マイナスではなくプラスの感情になってほしいという願望は強いです。今の時代は特にそう思いますし、この作品は本当にポジティブな感情になれる作品だと思うので、そのような気持ちになっていただけたら嬉しいです。

■公開情報
『アイの歌声を聴かせて』
全国公開中
声の出演:土屋太鳳、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野聡、大原さやか、浜田賢二、津田健次郎、咲妃みゆ、カズレーザー(メイプル超合金)
原作・脚本・監督:吉浦康裕
共同脚本:大河内一楼
キャラクター原案:紀伊カンナ
総作画監督・キャラクターデザイン:島村秀一
歌:土屋太鳳
アニメーション制作:J.C.STAFF
配給:松竹
(c)吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会
公式サイト:ainouta.jp
公式Twitter/Instagram:@ainouta_movie

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